「守ってくれる人」 ページ23
『(あー、そっか)』
さっき襲われてると思ってたの･･･女じゃなくて、一虎だったんだ
･･････という事は、今 蹴っ飛ばしたのは･･･
『･･･じゃあ あの人は？』
「一応･････俺の父親」
『ええええええ！！？マジでかあああ！！！』
女とは思えない野太い声で叫び散らしたAの勢いに圧倒された
『すみませーん！間違えましたぁ！』
地面で四つん這いになってる一虎の父親のもとへ駆け寄ったA
＿＿＿「あーもーだから言ったのに！！」
一虎は突然現れた大柄な男にビックリした
(コイツは確か･･･Aといた)
男は、一虎を追い越して父親の方へ走る
「ボコるのは相手確認してからにって昔から言ってんでしょーが！！」
Aの世話をする苦労人 金剛寺鐵である
·
·
▽一虎side
「･･･っまたこのパターンか･･･！！」
父さんは、突然の出来事に動揺していたようだが、腰をさすりながら立ち上がる
『(また？)』
キョトンとした顔で見上げるAを、父さんはギロッと見下ろす
「見知らぬ他人をいきなり蹴り飛ばすとは、なんて非常識な奴。フンッ ピンク頭か･･･見るからに言動も頭も空っぽそうな女だな」
「･･･っ！」
咄嗟にAの方を見る
ポケーと、地面に膝を開いてしゃがんでる彼女は、父さんの言葉なんか特に気にしてない様子だった
でも彼女の周りにいた男共はカチンッときたらしい
「テメェ！Aさんをバカにしてんのか！！」
「この人はなァ！スッゲー人なんだぞ！！そりゃ犬で強 姦探そうなんて考えるバカではあるけど、バカはバカでもこの人はスゲーバカなんだ！！！轢き殺されてーのかクソジジイ！！ねえ！？Aさん！！」
『おう、轢き殺されンのはお前だけどな』
「ええええ！！！？」
「ッ･･･アホらしい。いい大人が、こんなチンピラと付き合うな」
父さんの目が俺に向いて、ビクッと体が震えた
「中学の頃も、こういう不良と付き合ってフラフラしていたな。パンチパーマにしたり、そんな刺青を入れたり」
【うるせえ、黙れ】
【東卍の皆と過ごした時間を、馬鹿にすんな】
「仕事は俺の言うところに変えろ。こんなチンピラ共ともすぐ縁を切れ。わかったな？」
【ふざけんな】
【俺の事は、俺が決める】
「ッ･･･」
＿＿＿言い返せよッ！！
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綾林檎 - あいこさん» とっても嬉しいです！ありがとうございます (2021年11月5日 8時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ(プロフ) - まだ途中までしか読んでないですが、キュンキュンしちゃいます！ (2021年11月2日 20時) (レス) id: 2a2413d9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年10月20日 20時
