＊ ページ16
マイキー達と出会ったのは中学に入った春
場地に紹介されて、俺は出会った。
「よし一虎。今日は俺と遊べ！」
マイキーと出会って、初めて言われた言葉がコレだ。
偉そうで、自己中で大嫌いだった
でも場地がいるから仕方なく、俺は つるむようになった
そんなある日だった＿＿＿俺が、父親と再会したのは。
「一虎？」
場地と二人で歩いてる、夕暮れ時だった。
「･･････と、父さん。久しぶ･･･」
「その首･･･刺青か！？」
「え！？」
中学に入り、パンチパーマかけ、首に虎の刺青を入れた事を父親は酷く怒ってた
「母さんは何も言わないのか！？」
「いや･･･」
「来なさい！」
「えっ」
「こんな不良共と付き合ってるのか！」
父は 俺の腕を引っ掴んで 場地から引き離し、そのまま横断歩道を歩いた
「待ってよ父さん！」
俺の言葉なんて、何一つ聞かず。
いつもそうだった。この人は昔から変わらない
「恥ずかしい」
まるで、
「本当に俺の子か？」
この人はいつも、俺を殴った。
·
(イヤだ。イヤだ･･･やめてよ。俺は、俺はアリじゃないっ)
あんな･･･無力で、自分より大きな体の人間に、為す術なく指一本で潰されるような･･･───俺は、そんなアリじゃない
(この人と、一緒にいたくない･･･っ)
父によって、幼い頃･･･──心と体に染み込まされた痛みと恐怖が、俺の全身を支配して、硬直させた。
体が震え、涙が滲み、吐きそうになる
·
·
＿＿＿「とおあぁぁ！！」
ドガッ！！！
(！？)
すると突然、俺の目の前で───･･･父親が吹っ飛んだ。
「テメェ、俺の友達に何してんだよ？」
「･････････････まっ、マイキー･･･」
マイキーが、俺の父親にドロップキックをかましたからだ
遠目から一部始終を見ていたらしいマイキーは
どうやら俺の父親を「誘拐犯」だと勘違いして、俺を拐おうとしてるんだと思い、助けようとしてくれたみたいだ
(後日、それを聞いたドラケン 三ツ谷 パーちんが大笑いしたのは当然の事)
「下げる頭は持ってねぇよ」
マイキーの態度に憤慨する父。平謝りをする場地
その光景を、俺はただ呆然と眺めてた
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綾林檎 - あいこさん» とっても嬉しいです！ありがとうございます (2021年11月5日 8時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ(プロフ) - まだ途中までしか読んでないですが、キュンキュンしちゃいます！ (2021年11月2日 20時) (レス) id: 2a2413d9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年10月20日 20時
