魔法がとけるKissの味 (ページ15)

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るぅは将軍。

Aは王女の奴隷。

ずっとねじれの関係だと思ってた。

実際、女嫌いで先代王女と恋焦がれて
処刑された先代将軍のことはバカみたいなんて思ってた。

でも君を見た時、るぅの中で何かが変わった。

奴隷なのにおしとやかで礼儀があって美しい君のことが大好きになった。

韓国との戦争で疲れきったるぅを満たしてくれた。

初めはどこかのお姫様何じゃないかと思ったけど、そんな報告はなかった。
ただの中国人。

違法ではなかった。

その時の嬉しさといったら…ね。

「A、大好き。るぅはいついなくなっても分からない存在だけどAのことを手離したくない」

『…毎回待ってます。貴方のおかえりを』

日に日に好きになっていく。

どんな戦いだって絶好調で勝利を何度もおさめた。

おさめるたびに大きくお祝いをして

王だって沢山褒美をくれた。

パーティの時も

きっとるぅのことを好きであろうヒョナの姿よりも

その周りでちょこんと座るAしか目がいかなかった。

「黙って」

『るぅ…は…さ』

時には我慢出来なくて
君に無理やりキスしたこともあった。

もちろん、それ以上も。

甘くてますます虜になった。

Aは、そんなるぅも全部受けとめてくれた。

るぅはAにいい所を沢山見せたかった。

絶好調なるぅを見て

王は

「韓国もこの調子で行くぞ！
王の首を取れ！」

「はっ」

一番大きな役割をくださった。

そして、成功した暁には

Aをくれる約束をした。

びっくりさせたくて

驚かせたくて

るぅは何も言わずに

国を出た。

きっとAに成功をおさめると

Aためにやると

それだけを信じて…