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サイコが40匹 ページ42

ねぇ、きみ。
ひとり?







ジスに後で話そうと言われ
休憩も終わりそうだから
仕方なくオフィスに戻っていた。







どうして誰も俺をわかってくれない!!

うわぁぁぁア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!









自分の金切り声に近い叫びが頭から流れて
思わず耳を塞いで床にしゃがみ込んだ。



JH「…はぁ。はぁ。はぁ、







……しゅあ」






俺とジスが出会ったのは冬。

高校の受験シーズンだった




少しレベルの高かった俺の希望大学は
当時の友達は誰1人として受けないため
常にひとりぼっちだった。

大学受験は個人競技。
他人を蹴落として自分をあげるもの。

ひとりぼっちは当たり前に近かった









だけど


人より俺の心は何百倍も弱かった

“ヒトリボッチ”ということに
誰よりも何よりも敏感だった





俺は生まれた時に人より顔が良く出来てしまったために昔から女にモテた。

それに比例するように男からの人気は
どんどんどんどん成長するたびになくなっていった


今でも鮮明に一語一句覚えているのが
小学3年生の夏。

昼休みに俺以外のクラスの男子全員で
外でドッジボールをしているのを見た。

誘われてなかったことに不信感を抱いたが

JH「ぼくもいれて?」


そう言うと返ってきた言葉は
「やだ」の2文字だけだった。


この時期はあの子か好き。この子が好きと
恋愛を知っていく時期であり
大人より残酷な時期でもあった。


「ジョンハンはさ女の子といたそうが
楽しそうじゃん笑」

「そーそー!ユリちゃんだってお前が好きだって言ってたぞ。良かったなー!モテ男」

「顔だけしか良い所ないくせにな
正直調子乗りすぎだよなー!」

「食べる量も少ないし食うのも遅そいし
体力もないし、話しても全然面白くもねぇし
もしかしてお前女なんじゃね?笑」


そう言って笑う同級生。

男子から孤立した俺を励ますようにしていた
女子もリーダー格の男子が根も葉もないウソを
流せば、あっという間に

俺はクラスから孤立した。



「ジョンハンくん私達をキモいって言ってたって
テギョンくんが言ってたよ」

「なにそれサイテー
顔だけじゃん良い所。」



そう聞こえる声で話すクラスの女子。
ニヤニヤとこちらを見つめるクラスの男子。


それも嫌だったが
何より他のクラスの人に見られることが嫌だった。


他の人からあの子1人だよ、可哀想と。見つめられることが何より惨めで虚しくなった

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少女B(プロフ) - yukinaさん» そんな!思いつきなので厚さ3mmくらいです…ありがとうございます!更新頑張ります (2020年9月6日 23時) (レス) id: d2d6ede24b (このIDを非表示/違反報告)
yukina(プロフ) - どんどん深い内容になっててすごく面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年7月30日 23時) (レス) id: c3ce40b161 (このIDを非表示/違反報告)
少女B(プロフ) - MIKIさん» 心温まるコメントありがとうございます(´;ω;`)気長に見てもらえるとありがたい限りです… (2020年7月30日 23時) (レス) id: d2d6ede24b (このIDを非表示/違反報告)
MIKI - 凄く面白いです!続きがめっちゃ気になる! (2020年7月3日 23時) (レス) id: e6d1dae395 (このIDを非表示/違反報告)
少女B(プロフ) - カナさん» ありがとうございます( ; ; )こんな亀更新のダメ作者にもったいない言葉です…やる気でました!! (2020年4月22日 1時) (レス) id: d2d6ede24b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:少女B | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=rihan42  
作成日時:2019年2月19日 20時

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