サイコジス

サイコが22匹 ページ24

なぜか手のひらがヒリヒリして気がついた。



ハッと目を開けた時に見た景色は
衝撃だった。




部屋はまるで泥棒が入ったみたいに
ぐっちゃぐちゃ。

綺麗好きな僕からは考えられないから
俺がやったんだろーな


まぁそこは久しぶりだから許してやるけど
これは許せないなぁーーー




僕の目線の先には可愛いお姫様が寝息をたてている。あんなに丁寧に傷一つ付けないように
気をつけてたのに

お姫様の顔は泣きすぎてパンパンに腫れているし
泣き跡もすごい。


そしてなによりすごい数の
傷跡
噛み跡
キスマ
血痕

大切なお姫様はまさに「ボロボロ」という言葉がぴったりだった。






……けんな




ふざけんなよ！！！！





【ガブッｯｯ！！！！】





JS「はぁ。はぁ…はぁっ……
俺にお仕置きだよ。」





容赦なく噛み付いたせいで
僕の肩は痛々しく跡が残った。

Aと全く同じだよ…痛かったね





優しく頭を撫でてたら




『…ん』





お姫様が起きたみたい。









『ん。んっ…じ、ジス？？




JS「おはようA」







……っごめんなさいっ！！殴らないでっ！』




そうやって叫んでから手をクロスして防御しているA。確かに俺が好きそうな光景だ。







でも。、





本当に余計なことをしてくれた。



どうしよう。
ここからどうやって取り戻せばいい…。


くそっ考えろ僕。



大丈夫。落ち着け。まだ積み直せる。

このままじゃ
いつ捕まってもおかしくない。


どうすれば……




JS「大丈夫だよA…怖かったね。

殴らない。
俺じゃないよ。僕だよA。もう安心して」




『…大丈夫なの？
本当のジスに戻ったの？』




JS「そーだよ。ごめんね怖かったね。

おいでA」





『…ジスっ！！



うわぁぁぁ…怖かった…ﾋｯｸ 』









その時の私にとって

正直だれでも良かった

優しくしてもらいたかった。




本当に怖い目に会った時には、藁にでもすがりたくなるものだって気が付きました。



だって恐怖の対象であるジスなのに
優しく笑っているのを見たら安心してしまったから



この時の私の世界は確かにジスと私しかいない世界だったんだ。仕方ない。不本意だ。
自分に言い聞かせてたことだって
ジスは分かってるんだろうな





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みなさんは表のジスと裏のジス。
どっちが好きですか？？
作者は完全に表です／／←

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