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Aside
私は高専で預かって貰えることになってから、悟くんと傑くんと硝子ちゃんと色んな所に遊びに行った。
勉強とか、任務とかで忙しいはずなのに、三人は優しかった。
それでも、お父さんとお母さんが迎えに来てくれるんじゃないかって、期待しちゃった。
高専まで来て、今まで話を聞いてあげられなくてごめんねとか、言ってくれるかも知れないって。
でも、お父さんもお母さんも、お兄ちゃんも……いつまで経っても来なかった。
まぁ、私はあの家じゃ邪魔だったってことは、分かってるし。来ないってことも、最初から分かってた。
｢A、どうかした？｣
私が考え事をしていると、傑くんが心配してくれた。
｢アイスの食いすぎて腹でも壊したんじゃねーの｣
『違うし』
｢でもホントにお菓子とかアイスとか、あげすぎだよね。甘やかしすぎなんだよクズ共｣
｢｢硝子が一番甘やかしてんじゃん！！！｣｣
硝子ちゃんが私にポッキーをあげながら言うから、悟くんと傑くんがツッコミを入れた。
この三人の話は聞いてて面白い。
すごく仲が良いから、私がいて良いのかなとか思っちゃうけど。
｢じゃあこれから何処行きたい？A｣
『うーん……』
傑くんが私に聞く。
何処に行きたい、か。
その時私達の前を、三人の家族が通った。両親と、その子供。
私と同じくらいかちょっと年下の女の子。
その女の子の手には大きなうさぎのぬいぐるみがあった。
私がその子を見つめているのに気づいた悟くんが言う。
｢……ぬいぐるみ、欲しいの？｣
『……うんっ』
｢んじゃゲーセンだな。俺が取ってやるよ｣
｢君に取れるのかい？｣
｢んだよ傑、喧嘩売ってんのか｣
｢いや？ A、私が取ってあげるからね｣
『あ、うん』
悟くんと傑くんは事あるごとに競争しようとする。
ライバル？がいるのはまぁ楽しいんだろうな……。
──────
｢よし！ ほらA、取れたぞ！！｣
『やった！ありがとう悟くん！』
｢A〜そっちのよりもこっちの方が可愛いだろ？｣
『うん、これも好き』
悟くんと傑くんはどっちが多くぬいぐるみを取って私にあげられるか競ってる。
私が最初欲しがってたうさぎのぬいぐるみだけじゃなくて、他にもスライムとか取ってくれた。
ドラクエやったことないけどスライム可愛いからすき。
でも、ほしい物を全部取ってくれるのは嬉しいけど……。
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みそでんがく(プロフ) - ツバキさん» コメントありがとうございます！！2期始まったので、そろそろ更新したいですね……。 (7月13日 11時) (
レス) id: 6bc2337e74 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - めちゃくちゃ面白いです！！連載頑張ってください！！応援してます！！ (2023年4月19日 17時) (レス) @page20 id: b2e58f839d (このIDを非表示/違反報告)
みそでんがく(プロフ) - 神楽さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2021年3月26日 17時) (レス) id: 26006093e3 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - この話大好きです！これからも頑張って下さい！ (2021年3月26日 14時) (レス) id: f343b82351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそでんがく x他1人 | 作成日時：2021年3月24日 7時
