愛と恋の壁【熱波夏彦】 (ページ12)

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俺はヒロトの言いなり。

誕生日を祝うことにAとリュウジの家に行った

インターフォンを押すとAが出迎えてくれた

「久しぶりです」

あの人は全然笑わない人だったのに

Aはあの人よりかは笑う

何となく、あの人の面影がある…

「ネッパーさん？」

「…キッチン借りる」

「どうぞ」

料理長に頼んでいくつか道具を借りて来た

「へぇー、本格的に作るんだ。Aちゃん、逆に遠慮して食べそうにもなさそうだけど」

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「まぁ、その分、晴矢と杏なら遠慮しないでガツガツ食べるから心配いらないか」

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「うるせぇ。お前は黙ってろヒート」

「相変わらず口が悪いね、久しぶりに会うのに」

クスッと爽やかな笑みをこぼした

「どうゆう心境の変化？」

「何が？」

「それ」

俺が手にしている道具を指して言った

「自分勝手でめんどくさがりなお前が他人のそこまでやると思わなくてさ」

「あぁ」

「そうゆうのがヒロトとリュウジが誤解を招くんだろ」

ったく、こいつはよく見てやがる。

「けじめ」

「何それ？」

「二度この家に来ねぇし、誕生日もちゃんと祝ってやんのも最後」

「…」

「そんだけ」