NCTのヌナ (ページ33)

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Jisung

練習生の頃は僕の方が小さくて、可愛がってもらって、羨ましそうに見てくるヒョンたちに優越感があった

年下という立場を最大限に利用して、ヌナの隣を譲って貰ったり同部屋になったこともあったし、ヌナやヒョンたちを相当困らせたと思う

今ではストレートに表現するヒョンたちが羨ましくて仕方がない…とは口が裂けてもヒョンたちには言えない

「チソン、考え事？」

YouTubeの撮影が終わって、1人でそのまま帰るのも嫌だったから(チョンロは1人暮らし)ヌナの作業室に転がり込んでそのまま一緒にヌナの家までついて来た

JS「もし…もしも、僕が今更ヌナ～♡なんて言ったら…どうする？」

「…ジェミンと入れ替わったのかと思う」

ジェミニヒョンは毎回語尾にハートが付いている(僕にも付いてくる)

00ズヒョンたちは大体ヌナにはハート付けてるし、メッセージは毎日送ってるし電話もかけてる

JS「もう大人だから…」

「分かってるよ(笑)昔みたいにとは言わないからヌナのこと嫌いにならないでね」

JS「……昔も今もずっと好きだよ」

ちょっと声が小さくなっちゃったから聞こえてないかなと思って顔を上げると目を大きく開いて口元を手で押さえてるヌナがいた

JS「何で黙ってるの」

「夢なのかなって…」

JS「はぁ…」

キッチンに向かったヌナを追いかけて後ろから抱きしめてみる。あれ？ヌナってこんなに小さかったっけ…

この人に僕もヒョンたちも守られてたんだ…これからは僕だってヌナを守れるんだよ。そう意気込んで抱きしめたけど…緊張して離すタイミングが見つからない

「…デレ期？」

JS「うるさい」

「はい」

くるっと僕の方を向いて、正面から抱きしめてくれたヌナ。少し力を入れたら壊れてしまいそうで怖い

弱々しく背中に回された小さな手から温かみを感じる。ヌナと同じグループで活動したいな～マクヒョンが羨ましい

「チソンア、ありがとう」

JS「何が？」

「ヌナを受け入れてくれて」

JS「…ヌナが居るからNCTなんだよ」

録音するからもう1回言って！って言われたけど断った。ヌナが聞きたい時に直接言えばいいからね

そして、ヌナが僕たちを守ってくれたことを知るのは数ヶ月先のことだ