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俺の声に振り向いたスタイリストとメイク、多分アシスタントが2人。4対1…あり得ない…
ST「テヨンア！違うのこれは……」
TY「何が違うんですか？こんなに傷もあるのに」
ヌナの首元には火傷の跡、痣も見えるし頬は少し赤く腫れている。これから生放送なのに普通こんなことする？
「はぁ…そんなに慌ててメンバーにバレるとは思ってなかったんですか？」
ヌナの腕を掴んで引っ張ると少しふらつきながらも立ち上がった
この人はいつでも強くて、俺たちを守り続けてくれていた。だから忘れてたのだ。俺たちもこの人を守らなきゃいけないのに
何でここまで誰1人、気付けなかったんだろう
ヌナは携帯をポケットから取り出して何処かに電話をかけ始めた
「……イスマン会長、エラです。先日お話した通りご許可をいただけますか？……はい、ありがとうございます。後程会社に伺います」
電話を切ったヌナは、これまた酷く怖い顔をしていた。こんな顔見たことないな…怖い…
「今、皆さんの今後の選択権を私に与えて貰いました。辞めさせるか続けさせるか」
ST「それだけはっ……この仕事無くなったら何も残らないのよ！」
「今すぐにクビにして全員訴えます。二度とこの世界で働けないように」
ヌナをいじめていたスタッフさん達はみんな青ざめた顔をして座り込んだ。この世の終わりみたいな顔。本当に終わりだけどさ
「……パク記者、頼みましたよ。」
記者「動画も良いのが撮れたししっかり書いとくよ(笑)データは後で事務所に送っておくね」
「ありがとうございます」
記者も呼んでいて、証拠を撮ってくれたらしい。しかも記事にして良いなんて言われたら喜んで引き受けるよな
「イスマン先生が呼んでくださったスタッフさん達も到着したみたいなので…時期に警備員が来て警察に連れて行かれるでしょう」
記者の方が帰り際に呼んだらしい警備員が力尽きたスタッフ達を連れて行った
そうして、この場には僕とヌナだけになった。時間的には数十分の出来事なのに何時間も過ぎた気がする
「さて、行こうか」
この状況でも生放送に出ようとするヌナの腕を掴んだ。今日くらい休むべきだと
「テヨンア、大丈夫だから」
……こんなに弱々しく笑ってたっけ、もしかして俺はヌナのことを見ていたようで見ていなかったのかもしれない
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作者名：DAISY
| 作成日時：2020年4月20日 22時
