teaching＊救いようのない ページ46
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何も決めてないことに気づいた俺は､いつもは昼前頃に登校する所を､今日は早めに寮を出た｡
教室に近づいていくと少し騒がしくなってきた｡
中から揉めてるような声がする｡
｢おい､グダグダ言ってないでさっさと＿＿＿＿!!｣
｢せ､摂津くん...｣
一斉に全員が教室に入った俺の方を見る｡
ふと見ると昨日の女が立たされていた｡
話を聞くと､どうやら数学の教師に目をつけられていて､解けない問題を嫌がらせのように全員の前で解かされているらしかった｡
そういやコイツ､いつも俺にビビってる奴じゃねーか｡
そう思い出した俺が教師に向かって軽く言い返すと､やはりビビって鈴藤には何もしなくなった｡
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿___
___
｢さっ、さっきは助けてくれてありがとう!!｣
授業が終わった後すぐに鈴藤は俺に話しかけてきた｡
鈴藤が俺と話しているのに驚いたのか､コイツと仲の良さそうな女子が話しかけてくる｡
コイツどっかで見た気が...
｢いやー、それにしても、よく無事に取引できたよねー。絶対殺されて帰ってくるんじゃないかって思ってた｣←
｢テメェ俺に対してどんな偏見持ってんだよっ！
別に、コイツの取引受けたのは勝負事には負けたくねぇって思っただけだし...｣
あ､思い出した｡コイツ成績上位で､俺に勝てないからことある事につっかかって来てたやつだ｡
こんな奴と仲いいのか｡
死んだことにされてた事にショックを受けている鈴藤だったが､何とか正気に戻らせ話をつけることが出来たのだった｡
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
｢また明日ねー、A！摂津、この子に色んな意味で手出したら、アタシあんたのこと許さないからね！｣
｢出すかっ!｣
放課後､甘菜は用事があるのか鈴藤を置いて先に帰っていった｡
甘菜にしろ至さんにしろ､何でそんな手早く思われてんだ､解せねぇ｡
取りあえず勉強をする為に鈴藤に苦手科目の点を聞いたのだったが...
｢数学総合で0点です｣
｢は?｣
｢0点です｣
｢...｣
よし､帰ろう｡俺じゃ手に負えねぇわ｡
そう思った俺はそそくさと帰り支度を始める｡
｢い、今更ひどいです！それじゃあ私の勝ちで、私の言う事何でも聞くことになるんですよ!?それでもいいんですか！｣
___俺の"負け"｡
その響きに体が反応する｡
結局言いくるめられた俺は､鈴藤の苦手分野を探すことになるのだった｡
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鏡花(プロフ) - 舞香さん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです♪(*´∀｀)もっと面白い小説が書けるよう頑張ります! (2017年6月22日 7時) (
レス) id: f86b7d9880 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - この作品とても好きです！更新頑張って下さい！ (2017年6月21日 23時) (レス) id: b5d8d38cda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花 | 作成日時：2017年5月23日 22時
