teaching＊いい事 ページ45
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あれから寮に帰宅し､たまたま早く帰宅した達さんと一緒にたるちの城に篭もり､イベステをどんどんとクリアしていた｡
カチャカチャという音と至さんの罵詈雑言だけが部屋に響いていた｡
｢万里､今日調子いいじゃん｡学校でなんかいい事でもあったの?｣
｢!!?...ってうわ､打ちミスった!至さん何してくれてるんすか!!｣
｢俺のせいにすんなし｡何､そんなつっこまれると動揺するくらいいい事あった訳?｣
至さんにふと聞かれただけで､今日のことを思い出し､少しドキッとしてしまった｡
図星だと踏んだのか､至さんの表情がイジる気満々の､それはもう悪い顔になった｡
あっ､これメンドクセェ気がするわ｡
｢別にいい事とかじゃないんすけど...今日屋上で寝てたら､目立つ髪色なのに違和感あるくらいガリ勉のテンプレみたいな格好の女が来て...｣
｢何､惚れたの｡それとも告られた?｣
｢告られてもねぇし惚れるとかもっとありえねぇ!!大体俺の隣の席のクセに全く記憶になかったようなヤツだし｣
｢うわ隣なのに忘れるとかさすがに可哀想だわ｣
｢それを言うなら､廃人ゲーマーに王子様の幻想を見てる女の人達の方が可哀想だと｣
｢ん?何か言った?万里｣
黒いモヤを放つ笑顔でこちらを見ながらもコントローラーだけは動いている至さんまじ怖ェ｡
これ以上いじることに身の危険を感じたので､できるだけ至さんの方を見ないように話を変える｡
｢と､取りあえず､そのガリ勉みたいなのが実は全く勉強出来ねぇし留年しそうだから勉強を教えてくれって言ってきて...スゲー粘るから結局勉強教える事になっただけというか｣
｢見た目と中身のギャップわろた｡てかそんな厄介事に巻き込まれて嬉しいとか万里って実はМ?｣
｢ちげぇし!!つか俺いつ嬉しかったっつったんすか!!｣
｢だって今日お前すごい機嫌いいしプレーの調子いいじゃん｡まぁいじり始めてから死んでるけど､ははっ｣
さっきから何度も自爆している俺に対して至さんはケタケタと笑いながらも､どんどんと敵を倒している｡
｢今までつまんなかった学校がちょっと暇つぶしになりそうな事が出来たってだけで､そんなんじゃないっすから｣
｢ふーん､で?｣
｢でっ､ってなんすか｣
｢いつからすんの?ゲームしばらくできない感じ?｣
｢あ｣
至さんの一言により大事なことを思い出す｡
(細かいこと何も約束してねぇ...!!)
teaching＊救いようのない→←teaching＊エセがり勉
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鏡花(プロフ) - 舞香さん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです♪(*´∀｀)もっと面白い小説が書けるよう頑張ります! (2017年6月22日 7時) (
レス) id: f86b7d9880 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - この作品とても好きです！更新頑張って下さい！ (2017年6月21日 23時) (レス) id: b5d8d38cda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花 | 作成日時：2017年5月23日 22時
