teaching＊消えたアイツ ページ42
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冬休みを終え､新学期が始まる｡
新年が始まってから初めて会った生徒達が各々挨拶を交わしている｡
監督ちゃんに始業式くらいちゃんと始めから行けと言われたため､渋々俺も朝から学校に来ていた｡
｢もうチャイムなったぞー､席につけよー｣
(アイツまだ学校来てねぇのか､珍しい...)
｢せんせー!私達の列席一つ少ないでーす｣
｢ああ､その事なんだが...説明するからとりあえず詰めて座れ｣
Aが座っていた席がなくなり､誰かも分からねぇ女子が俺の横に座る｡
斜め前に座っている甘菜の様子を窺ってみたが､何を考えているのか読めなかった｡
｢鈴藤の事だが...今日からもう､学校に来ないことになった｣
｢!?｣
｢鈴藤さん転校したんですか?｣
｢いや､自主退学だ｡事情はあまり言えないが...もう鈴藤の事は忘れるように｣
あまりに突然の事で頭が真っ白になった｡
呆然としていると周りで､成績悪すぎたからじゃない?だとか､Aに関する陰口が聞こえてきた｡
あいつのことなんも知らねえくせに...
フツフツと怒りが募る｡
｢アイツ最後テストで全部50超えてたろうが!なんで退学なんだよ!｣
｢それは守秘義務があるから言えない､悪いな｣
｢!!...クソッ!!｣
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
｢それじゃ､気をつけて帰るようになー｣
SHRも終わり順々に生徒達が帰っていく｡
そんな中､甘菜がそそくさと帰ろうとしているの見つけた｡
｢おい待て､お前何か知ってんだろ｣
｢何も知らないよ...｣
｢嘘つくなよお前アイツの親友だろ!?｣
｢ほんとに何も知らないんだってば!｣
甘菜は息を荒らげ叫ぶと､今まで抱え込んでいたものを吐き出すかのように泣きながら､こちらを睨んできた｡
｢Aからは何の連絡もなかったしあの子の携帯に繋がらないの!!家に電話したっていないとしか言われないし､私だって何が起こってるのか知りたいんだよ...!｣
｢...悪かった｡
...お前､アイツの家どこにあるか知らねぇか?｣
｢知ってるけど...行っても無駄だと思うけどね｣
｢行ってみねぇといるかなんて分かんねぇだろ｣
｢そういう意味じゃないんだけど､まぁ取りあえず教えるね｡ついてきて｣
｢頼む｣
こうして俺と甘菜は､Aを探すためにタッグを組んだ｡
＿＿＿＿＿＿＿＿
次からしばらく過去に遡って万里sideが続きます｡
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鏡花(プロフ) - 舞香さん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです♪(*´∀｀)もっと面白い小説が書けるよう頑張ります! (2017年6月22日 7時) (
レス) id: f86b7d9880 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - この作品とても好きです！更新頑張って下さい！ (2017年6月21日 23時) (レス) id: b5d8d38cda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花 | 作成日時：2017年5月23日 22時
