studying＊タイミング ページ40
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｢俺お前に言いてぇ事がある｣
真剣な顔をして告げる万里くん｡
今までここまで真面目な顔をして何かを言われることがないので､なんだか緊張する｡
｢俺___｣
｢ぶぁっくしょんっ!!あ...ごめん!ちょっと寒くて思わずくしゃみが...｣
｢...女子力ねぇくしゃみだなおい｡もうちょいこっち来い､マフラー貸してやる｣
｢え､でもそれじゃあ万里くんが｣
｢俺の方が厚着してんだから大丈夫だ｡いいから甘えとけ｣
真冬の夜にしてはなかなかの薄着でいた私はマフラーはおろか､手袋もしていなかった｡
万里くんは自分がつけていたマフラーを私に付けてくれた｡
...いい匂いがする｡あ､ダメだ私の変態ゾーンが←
｢ふふっ､ありがとう｡凄いあったかい｣
｢別に...話戻していいか?｣
｢もちろん!どうしたの?｣
｢くしゃみせずにちゃんと聞けよ?
...俺､お前のこ＿＿＿＿｣
ピリリリリ...
またも話が中断される｡
次の原因は私の携帯が鳴ってしまったことだ｡
｢あー､えっと...話続けて?｣
｢携帯鳴り続けてんぞ｡出た方がいいんじゃねぇか?急ぎの用事かもしれねぇし｣
｢本当ごめん!すぐ切るから｣
万里くんに一言断りを入れ､電話に出る｡
しかしその相手は私にとってあまり嬉しい相手ではなかった｡
｢もしもし?...ぁ､父さん､電話を取るのが遅くなりすみません!...え?時間...あ､申し訳ありません!急いで帰宅します!はい､はい...失礼します｣
｢...電話の相手､父親か?随分深刻そうだったけど､大丈夫か?｣
｢あぁ､うん､ちょっと門限過ぎちゃって父さんカンカンで...さっきの続きだけ聞いて帰っていいかな?本当ゴメンね!!｣
｢いや､大丈夫だ｡また今度改めて話す｡もう遅いし､家まで送ってくわ｣
｢えっとー､大丈夫!気持ちだけ貰っとくね､じゃあ!｣
急いでその場を立ち去ろうとした時､不意に万里くんに腕を引き寄せられた｡
驚いて万里くんの方へ振り向くと､何故か万里くん自身も驚いてるようだった｡
｢えっと...あー､今日､結構楽しかった｡ありがとな｣
｢わ､私も､今日すごく楽しかった!プレゼントすごく嬉しかった!...ありがとね､万里くん｡
じゃあ､良いお年を!｣
｢!!...ああ､良いお年を｣
その場をすぐに離れた私は､万里くんが顔を赤らめていた事を知らない｡
そして＿＿
｢...アイツなんで親に敬語なんだ?家も知られたくない感じだったし｣
そう万里くんが不思議そうに呟いていたこともまた､私は知らない｡
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鏡花(プロフ) - 舞香さん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです♪(*´∀｀)もっと面白い小説が書けるよう頑張ります! (2017年6月22日 7時) (
レス) id: f86b7d9880 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - この作品とても好きです！更新頑張って下さい！ (2017年6月21日 23時) (レス) id: b5d8d38cda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花 | 作成日時：2017年5月23日 22時
