studying＊東京タワーのその下で ページ39
.
｢___出来た!｣
｢まぁまぁうまく出来てんじゃねぇか｡不器用の割に｣
｢私だってやれば出来るんだよ!不器用だけど｣
結局キャンドルを作ることになった私達は一時間ほどかけて作り上げた｡
因みに私はツリーの形のキャンドルだ｡
｢ふっふっふっ､今回は結構な力作だよ!もしかしたら万里くんよりうまく出来てるかもねぇ〜｡因みに万里くんはどれ作ったの?｣
｢俺か?俺はこれだ｡木の実を使った透明のキャンドル｣
｢...私やっぱり不器用なんだねちょっと調子乗りましたごめんなさい｣
｢んだよそんなに落ち込むなって｣
あまりに出来が雲泥の差過ぎていじける私｡
そういやこの人ミスター器用人間だったわ､一瞬忘れてた｡
｢いやー､そんなプロの芸術作品みたいなの見せられたら落ち込まざるを得ないよねははは｡千円以上でも絶対売れるよそれ｣
｢お前だって不器用にしてはガキが頑張って作った力作レベルにはなってんじゃねぇか｣
｢それ絶対バカにしてるよね!?｣
あー､なんだか万里くんに振り回されてる気がする｡
私が優位に立つ事ってこの先絶対ないんだろうな､うん｡
｢機嫌直ったみたいだな｡んじゃ次行くぞ｣
｢うん!｣
＿＿＿＿＿＿＿＿
______
あの後他の露店を見て､お土産を買っているうちに夜になった｡
クリスマスマーケットを出た私達は､私が見たいと言っていたイルミネーションを見に来ていた｡
｢うわぁぁっ...!!｣
｢そんなに気に入ったのか?｣
｢うん...!イルミネーション初めて生で見たっ
!!｣
東京タワーの周辺のイルミネーションを見に来たのだが､想像以上にスゴかった｡
万里くんの『なんで今どきスカイツリーじゃないんだよ』という意見を押し切って良かった､うん｡
｢おっ､あれクリスマスツリーじゃねぇか?｣
｢あ､ホントだ｡スゴイおっきい!｣
｢A､そんまま動くなよ｣
｢へ?｣
そう言われたかと思うと､急に万里くんが後ろからハグに近い形で密着してきた｡
いきなりの事に体が固まる｡
｢ん､できた｣
｢これ...ネックレス?｣
｢クリスマスプレゼントだ｡選んでやったんだから大事にしろよ?｣
｢あ､ありがとう!私も持ってきたんだ｡これピアスなんだけど､気に入ってもらえるか...万里くん?｣
｢あ､いや､お前の事だからそんなん用意してると思わなくて...ありがとな｣
珍しく照れてはにかむ万里くんだったけど､すぐに真剣な顔になった｡
｢俺､お前に言いてぇ事がある｡俺__｣
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鏡花(プロフ) - 舞香さん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです♪(*´∀｀)もっと面白い小説が書けるよう頑張ります! (2017年6月22日 7時) (
レス) id: f86b7d9880 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - この作品とても好きです！更新頑張って下さい！ (2017年6月21日 23時) (レス) id: b5d8d38cda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花 | 作成日時：2017年5月23日 22時
