studying＊危ない人 ページ35
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｢で?貴方なの？泥棒猫のAさんとやらは｣
｢泥棒猫はアンタでしょ!Aの方が早くやくそくしてたんだから!｣
(あばばばばば(()
なんで最近はこんなにも面倒事に巻き込まれるのだろうか｡
女の修羅場って怖い｡というか万里くん開き直ってゲーム始めてるし｡
｢Aは貴方なのかハッキリなさい!!早く!!!｣
｢ひゃい!!Aです!!...あ｣
｢やっと正体を現したわね｡貴方みたいな子がこの人に釣り合う訳ないでしょう?大人しく私に渡しなさいな｣
｢おいテメェ勝手な事言ってんじゃねぇぞ｣
｢そそそうですよ!私達はただの"師弟"関係でご褒美に連れていってもらうだけなんですから!!師弟って最初から釣り合った関係じゃないですよ!!｣
｢おい待てそういうことじゃねぇ｣
万里くんと咲ちゃんの方を見ると､今までにないくらい呆れていらっしゃる｡
あ､私が空気読めなかったのか､察した｡
そんな態度の私についに沸点に達したのか､洋蘭さんはこちらをキッと睨みつけた｡
｢大体あなた､前から大嫌いなのよ!!｣
｢え｣
｢今まで何だって誰にも負けたことなかったのに､この学校に入ってから体育で1度も貴方に勝てたことなかったし､今回だって!!貴方...目障りなのよ｣
｢え､さっき私の上に初めて行った人がどーたらって言ってたくない?ねぇA｣
｢女子に負けるのはプライドが許さないの!!鈴藤A､いつか葬り去ってやるから覚悟なさい!!｣
(理不尽な殺害予告!!)
そう言うと洋蘭さんは教室から出ていった｡
その後､教室にいた全員が唖然としていた｡
｢嵐が去った後みたいだ...｣
｢それにしても摂津､面倒な相手に目をつけられたねー｣
｢うっせ､余計なお世話だ｣
｢いやこれホント冗談抜きだよ｡もしかしたら...Aもヤバイかもしんない｣
咲ちゃんにいつもの喧嘩腰の雰囲気はなく､真剣に考え込んでいるようだった｡
｢あの子､自分の欲しい物手に入れるためには手段を選ばないって有名でさ､もしかしたらAのこと狙ってくるかも...男手使われたらマズイな｣
｢そんな危ない人だったなんて...見た目が人形さんみたいに可愛かったから｣
｢いや完全に性格アウトだろ｡...まぁ安心しろ､いざと言う時は俺が守ってやる｣
｢ありがと万里くん､多分大丈夫だとは思うけど...｣
こうして一抹の不安を残し､私達は冬休みを迎えるのだった｡
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鏡花(プロフ) - 舞香さん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです♪(*´∀｀)もっと面白い小説が書けるよう頑張ります! (2017年6月22日 7時) (
レス) id: f86b7d9880 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - この作品とても好きです！更新頑張って下さい！ (2017年6月21日 23時) (レス) id: b5d8d38cda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花 | 作成日時：2017年5月23日 22時
