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87:離したくない ページ46

「あ…っご、ごめんなさい…っ



お風呂入ってきますね、」



慌てて離れようとすると、



今度は後ろからがっしりホールドされたのがわかった。



KS「…ちょっとだけ、こうさせて」



「…はい、」



1ミリの隙間も無く私を抱きしめる腕。頭上から聞こえる重いため息、そして肩に顔を埋められる感触。



ただ事ではなかった



KS「…引き止めてごめん、もう大丈夫。

お風呂入っておいで、」



「はい、」



私が落とした荷物を拾うのを手伝ってくださって



その横顔が妙に深刻で



とめどなく不安が溢れた








「あがりました…、」



KS「あ…おかえり、(笑)?」



「ふふ、ただいまです…(笑)」



お風呂を上がった頃にはいつものギョンスオッパで、自分の不安を拭いさるように笑顔を努めた。







…きっとさっきのは、元カノさんの事じゃないだろうか



前に宿舎にお邪魔した時もそんな話になったし、、



KS「…A?」



「え?…あ、は、はい!」



KS「あ、いや、ぼーっとしてたから…」



優しく絡めてくださる手が少しぎこちなくて、くすぐったいような気持ちになる



KS「色々話したいことあるけど今日は疲れただろうし、早めに寝ようか」



「お気遣いありがとうございます…、」



KS「そんな気にしないで、」



そうとはいえ、二人別々にベッドに入ってからもなかなか寝付けない



いつも必ず夜中に起きてしまうし…



ギョンスオッパは小さく明かりをつけて読書してらっしゃる。



どうしよ「寝れないの、?」



「あ…はい、」



KS「僕も。」



しばらく間が空いて、聞こえたのは



KS「…一緒に寝る、?」



「え、?」



KS「あ、嫌だったらごめん…」



「あっ、いえっ、そんなことは(焦)!!」



KS「その…さっき言ったように、ほんとに何もしないから、…Aで癒されたい」



私で癒されるのかな…なんて思ってしまったけれど、素直に受け取っておいた。



「じゃあ…お邪魔します、」



自分の寝ていたベッドから出てギョンスオッパの元へ向かうと、



KS「ん…おいで、」



布団をあげて、大好きな言葉で迎えてくださった



…何気にギョンスオッパが腕枕してくださっていて、申し訳ないけれど幸せ。



ギョンスオッパから柔軟剤のいい香りがする…



KS「大丈夫、寝にくくない、?」



「はい…大丈夫です、」



そう言うとギョンスオッパがコロンと寝返りを打って私を抱きしめた。



KS「…離したくない。」



「え…?」

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作者名:そるぶりー | 作成日時:2017年9月17日 15時

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