あなたを好きでもいいですか KS-2 (ページ15)

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59:優しい義兄さんページ15

そんな日々が続いて、せっかくメンバーとご飯に行ったり遊んだりしても終始気分が沈んでしまっていた

…"また明日も何かされるのかな"って…

あれ以降、ナヨンさんに言われた言葉

NY"これ以上誰かに言えば、最初に被害受けるのはあなたの大好きなあの人"

もう、これ以上絶対バレちゃいけない

いじめられてた昔の自分が蘇る

どんなに嬉しいことがあったって、

その喜びにやすやすと勝ってしまうのがいじめの辛さだった

でも…一つだけその辛さに打ち勝つことが現れた

「ヨボセヨ、

…ギョンスオッパ、」

KS『ん…、おはよ』

ギョンスオッパと電話をしてる時だけは、なにもかも忘れられた

…けど、

KS『今度合同の仕事あるんだってね、』

仕事の話になると…嫌がらせを思い出して、勝手に手が震えてしまう

KS『…ヨボセヨ?大丈夫?』

「……あっ、すいません…はい、大丈夫です、」

KS『…その日より前に話したいことあるから

明後日、練習室に来られる?』

「はい…ですが、っどういう…?」

KS『…それは会ってから話そ、じゃあ』

その日の電話はあっけなく終わってしまった。

今までこんな電話は初めてだったから少し怖くて

思わず…この間頂いたチャニョル先輩の番号に、電話をかけてしまっていた

CY『ヨボセヨ?』

「…っAです、」

勇気を振り絞って声を出すと

CY『あー、A!どうした??』

「あの…っ、」

とりあえずひと通りのことをお話しした

「あの…っ、私…なにかしてしまったんでしょうか、っ」

CY『…ごめん、きっと俺のせい』

「え、」

CY『詳しくは言ってないけど、Aが嫌がらせされてるみたいってつい言っちゃって

…俺ほんと口軽いつもりじゃなくて…っ、でもギョンスの知らないこと知ってる罪悪感が、ほんとにごめ「だ、大丈夫です…っ」

チャニョル先輩を責めるつもりなんて微塵もない、だって…チャニョル先輩はものすごく人が良いから、ギョンスオッパに嘘をついて黙ってるなんてできなかったんだろう

とりあえずまだ詳しいことは伝わってないなら…私はギョンスオッパを誤魔化さないといけない

CY『心配だからギョンスに問いただしてその日俺も行くよ。

あ、大丈夫!今度こそAから聞いたなんて言わない、』

「いいんですか…っ?」

CY『いいって、…兄妹みたいなもんでしょ、^^』

…優しいなぁ、

こんなお兄さんがいたら、なんて思ってしまった