45:繋ぎたい、 ページ1
KS「…おはよ、A」
「おはよう、ございますっ」
ギョンス先輩とお付き合いすることになって、今日が初めてのデート。
事務所のエントランスで待ち合わせて、練習室で一緒に自主練をする、ただそれだけだけど
通常の恋人らしいものでなくったって、十分幸せ。
いつもより少しだけメイクや髪にも気をつかって…練習後にはどうせ汗をかくのに、
KS「じゃあ…行く?」
"ギョンスも素直に甘えられたら嬉しいと思うよ"
ベッキョン先輩のお言葉を思い出して、勇気を出して声をかけた。
「…っあの、!」
ん、と振り向かれた先輩…だめだ、言えない
KS「…どうしたの、」
近寄ってきてくださって、
こんなに尽くしてくださってるのに…まだわがまま言うなんて、
それに…引かれたら生きていけないくらい悲しい(泣)
KS「…A、言いたいことあるなら言っていいから。…なにもそれで引いたりしないし」
驚いて見上げると、クスクス笑う先輩。
KS「…内容は知らないけどさ、ベクが…Aがお願いがあるみたいだけど僕に引かれるか心配して言えてないって言ってたから」
ベッキョン先輩…言っちゃったんですね…←
もちろん心配して言ってくださったことは分かっているから、
ベッキョン先輩のお心遣いを無駄にしないようにしたい
「あの…っ、その…っ手を…」
KS「手、?」
「手を…っ繋ぎたい、です…っ//」
恥ずかしい!!
「ごめんなさいっ、忘れてくださいすいません!馴れ馴れしくこんなワガママを…っ(泣)///」
練習室へにげようとしたら、ギュッと捕まえられて
KS「…それで?僕が引くと思ったの?」
「…はい…、」
ふぅ…とため息をついて、
KS「ん、」
手を伸ばしてくださった。
KS「ほら…繋がないの?」
「!!…はい、!」
慌てて手を乗せたら、
KS「…それ友達とするやつだよ(笑)」
少女漫画に出てくるみたいな、指を絡める繋ぎ方をしてくださって…ドキドキが襲ってくる。
KS「Aが慣れてないかなと思ってしてなかっただけだから。…Aさえよかったら僕も繋ぎたいし、」
かっこいい…(泣)!!
KS「じゃあ…僕も1個、」
「はい、っ」
KS「…今日は"オッパ"ね、」
「…頑張り、ます…っ//」
KS「ん(笑)…じゃあ、行こっか」
「はい…ギョンスオッパ、」
KS「…うん、/」
キャップを深くかぶり直したギョンスオッパに手を引かれて、
歩き始めた
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作者名:そるぶりー | 作成日時:2017年9月17日 15時