実況者カップルはリスナー公認のようです【桃】

不釣り合い ページ26

久しぶりに、Twitterに届いていたDMを一気見していたんだけど…







桃担@固ツイ必読何でお前がさとみくんと付き合ってんの?


桃担@固ツイ必読釣り合って無さすぎでしょww






うーん、やっぱりアンチは傷つくなぁ。



この人の固ツイを見てみると、同担拒否のガチ恋さんらしい。


さーくんは人気者だからこういうことは珍しくないけど…。





“釣り合ってない”って言われるとなぁ…。




まあそもそも、私達の関係を喜んでくれる人がいる時点で有り難いことなんだけど！


お付き合いを公表するとき、こういう人達がいるってことは承知の上だったから文句は言えない。




いつも通り既読無視でいこう…。



△▼△▼△▼



そう言ったものの、やっぱりへこんじゃう。



今まではツイートとかが多かったけど、DMで言われるのは珍しかったからな。





…うん、さーくんと私じゃ不釣り合いだよね…。



分かりきっていたことだけど。




ゲームも歌も上手くて、イケメンイケボで、性格もそこそこいい…非の打ち所がない。



それに対して私はどうなんだろう？




さーくんは私なんかで良かったのかな…。









さ「何落ち込んでんだよ？」


『っ、さーくん…』



いつの間にか、隣にさーくんが居た。


整った眉を下げて心配そうな表情。




さ「ちょっと貸して」


『あっ』



いきなりスマホを奪い取られ、メッセージを読まれてしまった。


するとさーくんは軽く息をつく。







さ「あのなぁ、こんなのいちいち気にすんな!こうなってもいいって、二人で決めただろ?」



力強くスマホを押し付けてくるさーくん。




『…うん、でもいざ言われると落ち込むの。本当にさーくんは私で良かったのかなって』



私がありのままを伝えると、さーくんは不機嫌そうに眉を吊り上げる。







さ「俺がAがいいって言ってんだから、余計な心配はすんなよ!俺は誰が何を言おうと、Aを選ぶから」


『さーくん…』



目頭が熱い。

さーくんがそこまで私を好きでいてくれたなんて…。






さ「大体、俺んとこにもAのリスナーからそういうのくることあるし」


『えっ、そうなの!?』



驚いた。さーくんはハイスペックすぎてそんなのこないと思ってたのに…









さ「とにかく!こういうのはお互い様だから気にしないこと!」

『…うん…』



さーくんの言葉は、私の心に深く焼き付いた。


そうだね…私達はずっとずっと離れない。

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