実況者カップルはリスナー公認のようです【桃】

DINNERorBUSorME？ ページ14

最近、さっくんの元気がない。


今まで通りの笑顔を向けてはくれるんだけど、少し無理をしているようにみえるの。



かといって、本人に直接聞くのもなぁ…。





…そうだ！さっくんの相方に聞いてみよう!!


思い立ったら即行動だ。
…ということで、早速彼に電話を掛ける。



意外にも早く、電話が繋がった。






《はーいもしもし、何の用？》



向こうから聞こえてきたのは、お馴染みのガサガサボイス。





『ころんくん…最近ね、さっくんが元気ないような気がするの。何か聞いてないかな？』


《さっくん…？ああ、さとみくんのことか。
さとみくんかぁ、特に何も…いや、言ってた。
でも、これ言っちゃっていいかなー…くふふふ》




何か思い当たる節があったのか、突然笑い出すころんくん。

絶対それだ！めちゃくちゃ気になる!!






『何でもいいから！早く教えて!!』


《くふふふ…さとみくんはねぇ、最近忙しくてAちゃん不足なんだって》




私不足!?それが原因で!?

でも確かに、最近あんまり構ってなかったかも…うん、原因それっぽいな。





『そうなんだ…ねえ、何か私に出来ることとかないかな？』


《えー？うーん…「ご飯にする？お風呂にする？…それとも、わ・た・し？」ってやつやればいいんじゃないかなー》




ころんくんは下手な声真似で言ってくる。


…って、無理無理無理!!






『無理だよっ、恥ずかしい!!彼女いないころんくんに聞かなきゃよかった!!』


《はあ!?彼女いないは余計だわ!!もういいよ、勝手にしろ!!》




プー、プー、プー…




乱暴に電話が切れる。あー、怒っちゃったか。


…でも、これはもうするしかないの!?

…恥ずかしい、けど……




さっくんが、元気になるなら…やってみるか。



△▼△▼△▼



さ「ただいまー」



来たっ!!

私は駆け足で玄関に移動する。




『お帰りっ、さっくん…』

さ「あれっ、A。どした？」



というか、そもそも私が玄関まで迎えにいくことが珍しいのだ。


でも、今日は……っ







『あの…、ご飯にする？お風呂にする…？…それともっ』

さ「A」

『えっ!?』




私が言い切る前に即答される。

恥ずかしかったのに…！






さ「あんま可愛いことすんな…とりあえず、先に風呂入ってくっから」

『あ、はい…』



赤い顔をしてお風呂にいくさっくん。









今夜はきっと、甘々です…♡



△▼△▼△▼


四季兎さんリクエストありがとうございました!

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