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「記事に書いてあったこと、嘘でも本当でもないですよ」
「えっ？」
「私は別に男の人だからって好きになるわけでも、女の人だからって好きにならないわけでもないから」
「そうなん？」
「そうでしょ。これからの私がどんな人を好きになるかは私にすら分かんないし」
「確かにね」
「それに、得体のしれない私の存在を面白がるのもしょうがないって言うか……」
「得体のしれないってそんな自分で……まあでも、それもそうか」
「そこ納得していいんか？」
「……とにかく、アイドルに噂は付き物でしょ」
「まあ、有名税ってやつやな」
「私が誰かに恋をしてればこういう記事に病んだりするかもしれないけど、今の所する予定は全く無いからノーダメージ」
「初恋もせんと人生を終えるなんて、それも寂しい話やな」
「失礼だなぁ、私にだって初恋の一つや二つ」
「二つめはもう初恋じゃないやろ」
「あっ、そっか」
どういう仕事をしていても、人間が人間を好きになるのは悪い事じゃない。
それなのにAは、こういう話をすぐに遠ざけたり、茶化して逃げようとしたりする。
多分そこに付随しているのは「知らないこと」への恐怖心だ。
この子がいつかその「知らないこと」を知った時、この子の世界はいったいどう変わるんだろう。
なんとも軽い口調で言葉を交わしていくこの兄妹を眺めていると、唐突にAがオレに向かって「あっ、ジャニさん！」と声を上げた。
「記事にも書いてありましたけど、この人はそういう人じゃないですよ。隣に住んでる社員さんの奥さんなんですけど、この日は買い物に付き合っただけで……」
「でも珍しいね。Aが可愛い洋服来てるの」
「苦情が来ちゃって……『私といる時はせめて一番可愛い服を選べ』って」
「それは強気な……」
「いつもお世話になってる人だから余計に逆らえなくて……」
「んで結局、この写真の体勢に至った経緯はなんなん？」
「横からバイクがすごい勢いで走ってった時のじゃないかなぁ、多分」
「二人とも怪我は無かったの？」
「もちろん！」
そう元気に返事をしたAの元へとうとうヘチャニが飛んできて、ようやくマークも起き出して眠い目を擦り始めた。
その時ちょうどテイルヒョンとドヨンも帰って来て、もう一波乱あった事は言うまでもないだろう。
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せの(プロフ) - もさん» ありがとうございます〜〜！楽しんでもらえてとっても嬉しいです〜〜！わ〜い！届いた円盤にチソンくんがいるといいですね！ (2020年10月23日 21時) (
レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - せのさん〜！今回も面白かったです(≧▽≦)特に｢若きドンヒョクの悩み｣の回、マークにキュンときて好きでした〜！チソンペンなので次もめちゃくちゃ楽しみです！！ちなみに円盤はSPカードを引くどころか届いてすらいません笑せのさんの所に推しが来ますように〜！ (2020年10月20日 16時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - mroyalさん» それどころじゃないまま更新しました！ (2020年10月13日 15時) (レス) id: da4318b7f9 (このIDを非表示/違反報告)
mroyal(プロフ) - それどころじゃない、って好きすぎます。わかりみが深い… (2020年10月12日 23時) (レス) id: afd6ee0779 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ジンリさん» ありがとうございます！色々な理由で動かなそうな人だけを選んで入れました！oh my girlのnonstopを参考に書いたのでぜひ聞いてみてください(宣伝) (2020年9月1日 16時) (レス) id: bff62eaa6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年8月17日 10時
