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ユタヒョンの言う通り、Aさんはステージのすぐ傍にいた。
偉そうな人とテヨンイヒョンが話しているのを、一歩後ろで聞きながら頷いていたから割って入るように名前を呼ぶ。
こっちだって緊急事態なのだ。
Aさんは「チョンロ！」と少し驚いた声を上げ、前にいる二人に「すみません」と頭を下げてこっちに来てくれた。
ヒョンもAさんもまだ濡れたままだ。
多分この人に引き留められてしまったんだろう。
ヒョンと偉そうな人はそのまま話を続け、Aさんだけが僕に近付いてくる。
「チョンロ、さっき強く引っ張っちゃった。ごめんね、わっと思ったらつい手が出ちゃって、」
「ううん」
「大丈夫だった？どこも痛くない？ああ、どうしよう、本当にごめんなさい。わたし、その、すぐ確認しに行こうと思ってたんだけど、」
いきなりオロオロし始めたAさんに面食らいながらも、首を振って「落ち着いて」と言えば、眉を下げて心配そうに僕を見つめてくる。
焦ってるとか、そういうレベルじゃなかったらしい。
「どこも痛くないよ」
「ほ、本当に……？チョンロ我慢してない？」
「僕がそんな事するわけないじゃん」
「そっかぁ、良かった……」
「僕もごめん。タオル、ヒョン達と一緒に置いてきちゃった」
「えっ？ああ、ううん。平気」
「でも風邪引いちゃう」
「私はそんなにか弱くないよ」
「ちょっと前に声が出なくなって、ドヨンイヒョンの事泣かせたって聞いたけど？」
「……少し語弊があるんだけど、それ誰に聞いたの？」
「テンヒョン」
「なるほど……」
Aさんが妙に納得した様子で頷いた。
という事は、あの話は本当だったのか。
偉そうなおじさんがテヨンイヒョンと未だに話を続けているのを見たAさんは、二人に近付いて「呼ばれているのでお先に失礼します」と頭を下げてから僕の方へ戻って来た。
テヨンイヒョンも「早く身体乾かして」と苦笑いで手を振るから、それに従って歩き出したAさんの背中を追う。
「ヒョンのこと、一人で残しても良いの？」
「うん。テヨンさんがマークだったとしたら、チョンロはどうする？」
「すぐ帰る」
「でしょ？」
そんなのって当たり前だ。
Aさんがクスクス笑いながらも歩を早めた。
それでも「テヨンさんは私と違ってか弱いところあるから、タオルくらい持って行ってあげようかな」なんて言うから、僕もそれについて行こうと思う。
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せの(プロフ) - もさん» ありがとうございます〜〜！楽しんでもらえてとっても嬉しいです〜〜！わ〜い！届いた円盤にチソンくんがいるといいですね！ (2020年10月23日 21時) (
レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - せのさん〜！今回も面白かったです(≧▽≦)特に｢若きドンヒョクの悩み｣の回、マークにキュンときて好きでした〜！チソンペンなので次もめちゃくちゃ楽しみです！！ちなみに円盤はSPカードを引くどころか届いてすらいません笑せのさんの所に推しが来ますように〜！ (2020年10月20日 16時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - mroyalさん» それどころじゃないまま更新しました！ (2020年10月13日 15時) (レス) id: da4318b7f9 (このIDを非表示/違反報告)
mroyal(プロフ) - それどころじゃない、って好きすぎます。わかりみが深い… (2020年10月12日 23時) (レス) id: afd6ee0779 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ジンリさん» ありがとうございます！色々な理由で動かなそうな人だけを選んで入れました！oh my girlのnonstopを参考に書いたのでぜひ聞いてみてください(宣伝) (2020年9月1日 16時) (レス) id: bff62eaa6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年8月17日 10時
