喉終了のお知らせ ページ1
テン視点
「あっ、テンヒョン。ここにいた！」
ヨンホと近状報告しあっていると、ウィンウィンが走り寄ってくる。
どうしたんだろうと首を傾げていると、僕たちの目の前に立って「もうっ」と腰に手を当てるから、この子は本当に可愛いんだと思う。
「どうしたのウィンウィン。テンと何か予定でも入ってた？」
「あれ、そうだっけ？」
「そうじゃないんだけど、とにかくテンヒョンを探してたの。三分くらい！」
「三分……すぐ見つかって良かったね」
「とにかく！テンヒョンに来てもらわないと」
「どうして？」
「ユタヒョンがいないから通訳が必要だって！」
「はあ……？」
「よく解らないけどなんか楽しそう。それってオレも行っていいの？」
「ジャニヒョンも来て。どうせすぐに情報が回るんだろうし」
はあ……と物憂げに溜息を吐き出すウィンウィンを見て、ヨンホと目を合わせる。
ユタヒョン、ユタヒョン……？
ユタヒョンがいない代わりに選ばれたのがボクってことは、多分Aに関してのことなんだろう。
それにしても通訳。
Aもボクも英語が話せるからという理由なら、それこそマークやヨンホがいるし、なんならこの子達と同じ年のジェヒョンだっている。
ウィンウィンはボクが何でも出来ると思っている……のかは微妙だけど、別に日本語まで堪能ってわけじゃない。
それこそユタヒョンやAと一緒にいるウィンウィンの方が……いや、そうでもないか。
テーブルの上に置いてあった甘くないミルクティーを勝手に持ち上げて「早く」と急かしてくるウィンウィンの背中を、ゆっくりとした歩調で追いかけていく。
「Aに何かあったの？」
そうヨンホが愉快そうな口調を滲ませると、くるりと振り返ったウィンウィンが僕たちに告げる。
「Aの声が出なくなった！」
わあ、なるほど。
それでボクなのか。
さっきとは打って変わって焦った様子のヨンホが「それは大変だ」と歩調を早めるから、仕方ないのでボクも少しだけ小走りでAの元まで向かうことにした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1106人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せの(プロフ) - もさん» ありがとうございます〜〜！楽しんでもらえてとっても嬉しいです〜〜！わ〜い！届いた円盤にチソンくんがいるといいですね！ (2020年10月23日 21時) (
レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - せのさん〜！今回も面白かったです(≧▽≦)特に｢若きドンヒョクの悩み｣の回、マークにキュンときて好きでした〜！チソンペンなので次もめちゃくちゃ楽しみです！！ちなみに円盤はSPカードを引くどころか届いてすらいません笑せのさんの所に推しが来ますように〜！ (2020年10月20日 16時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - mroyalさん» それどころじゃないまま更新しました！ (2020年10月13日 15時) (レス) id: da4318b7f9 (このIDを非表示/違反報告)
mroyal(プロフ) - それどころじゃない、って好きすぎます。わかりみが深い… (2020年10月12日 23時) (レス) id: afd6ee0779 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ジンリさん» ありがとうございます！色々な理由で動かなそうな人だけを選んで入れました！oh my girlのnonstopを参考に書いたのでぜひ聞いてみてください(宣伝) (2020年9月1日 16時) (レス) id: bff62eaa6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：せの
| 作成日時：2020年8月17日 10時
