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ドヨンイヒョンが辛辣な言葉を投げ続けると、とうとうAヌナがぐたりと床に落ちて行った。
ヒョンはやっぱりヌナに厳しい。
それってヌナには良い事だけど、そろそろ助けを出してあげたいとも思う。
「Aヌナ。ご飯は食べたの？」
「……ご飯？」
「おい、もしかしてまた忘れて……」
助けるつもりが、火に油を注いでしまったみたいだ。
語尾に怒気を滲ませたドヨンイヒョンの言葉に沈黙が訪れたあと、Aヌナが下手くそに笑いながら目を逸らした。
前にヘチャンも言ってたし、ヒョン達もよく言うけど、ヌナはこういう所に無頓着らしい。
僕とAヌナは一緒にご飯を食べる機会がほとんど無くて、実際の所がどうなのかはそんなに知らないけど、ご飯よりは甘い物ばかり食べている事をよく知っている。
「僕とドヨンイヒョンでご飯に行くんだけどヌナも一緒に行こうよ。ユタヒョンがいなくても、会社の人が誰か着いてれば大丈夫なんでしょ？」
「ああ、そう言えばマネヒョンが会議室で暇そうに天井見つめてたな」
「うーん……行きたいのはやまやまなんだけど、貰い物のお肉を食べる約束してて。悠太くんと」
「でもユタヒョン、さっき宿舎で見た時すげえ具合悪そうにしてたぞ？」
「本当に？そう言えば練習中もあんまり元気無かったし……悠太くん、どのくらい辛そうでした？」
「寝れば治るとは言ってたけど、ヒョンの事だし肉は無理だろ。また今度にしとけって」
「それなら私も一緒に……あっ、」
「どうしたの？」
「ううん。でも私、ジェミンの所に行ってこないと。もしかしたら今日しか会う時間ないかもしれなくて」
「ああ、あれか」
「ねえジェノ、今日ジェミン会社に来てるんだよね？どこにいるか知ってる？」
「多分、勉強室にいると思うけど……なに？何の話？」
「これってどこまで内緒なんですか？ジェノには言っても良いの？」
「オレが後で教えとく」
Aヌナが座りながらぐっと背中を伸ばすと、これで話は切り上げたようで、ドヨンイヒョンが立ち上がる。
相変わらずヌナに「寝ろよ」とか「飯を食え」だとか言ってるけど、本人は聞いているのかいないのか解らないような、そういう曖昧な返事をするだけだった。
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せの(プロフ) - ありがとうございます！楽しんでいただけたようで嬉しいです。またお暇なときにでも読んでいただければと思います！ (2020年8月7日 9時) (
レス) id: 8c6ff02c0b (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - せのさん〜！沢山更新お疲れ様です！せのさんペンとしては突然の大量供給に飛び上がりました(≧∀≦)ジェミンとの回、私の予想では悠太くんも連れ込んで一緒にお泊りかなと思ってたので意外な展開にワクワクしました！！2人で映画みて寝落ちしたのも可愛かったです(^-^) (2020年8月3日 0時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - つきさん» ありがとうございます！気楽に書いたものをあげているだけなので、そこまで褒められると恐縮なのですがとても嬉しいです。またお暇なときにでも読みに来ていただけたらと思います！感想とても嬉しく、ありがとうございました。 (2020年7月28日 10時) (レス) id: 8c6ff02c0b (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - 特に授賞式の章が好きです。いつも自己投影せず第三者の気分で紅一点を眺めているのですが、メンバーと同様紅一点の人間性に内実が詰まっていて、読むたび感動します。これだけ詰まったお話を書くのはきっと大変かと存じますが、応援しております。 (2020年7月24日 10時) (レス) id: 1c49931e2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年7月22日 10時
