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「だってシャオジュンが『ヒョン〜やって〜』って言うし、そう言われたら手伝わないわけにはいかないでしょ？」
「そうだけど……どうするの、この子がこのメイクで結婚式に行ってたら」
「マネヒョンは喜ぶと思う」
「うーん、そうかも……」
「やっぱりもう一回さっきのメイクにしとく？」
二人はまるで仲の良い友人同士みたいにきゃっきゃと話しているけど、僕はじっと息をひそめて耐えていた。
ずっとヌナから良い香りがして、どうしようもなくふわふわと肩が浮いてしまう。
あのシートが顔から離されて去って行けば、余計にいい香りが強くなった。
これは確実にここに並んでいる化粧品のせいではない。
僕の顔から手が離れたからそっと目を開けると、Aヌナが「まだメイク落としただけだよ」と薄く微笑んでくれる。
それに大きく頷くと、僕の視界の端っこにいるテンヒョンがこっちを見ながら鼻先で笑った。
「普段煩いくせしてここぞって時に全然喋んないの、シャオジュンって感じする」
「なっ、テンヒョン……！」
「そういえばヘンドリーとヤンヤンがいない時にシャオジュンと話をするのは初めてかも」
「ああ〜、だから今日こんなに喋んないの？」
「いつもヤンヤンが話持ってっちゃうもんね」
「そういえばあの子、あんまりAに人見知りしなかったんでしょ？ボクらにはすごくしたんだけど」
「私と初めて会った時はポンさん達が懐柔した後だったから」
「難易度が違うって事？はあ、静かだったころのヤンヤンが恋しい……」
「私は今の方が良いけどなぁ」
「げっ……でもA、シャオジュンは大丈夫なの？」
「うん？」
「だってA嫌いだったじゃん。こういうタイプの人間」
けろっとした顔でそう言ったテンヒョンが、何でもないように鏡へ視線を戻して自分の睫毛に触れた。
い、いったいどういう事だ。
嫌いなタイプ、嫌いなタイプ、嫌いなタイプ……？
ずっと、初めて話した時から心の中で『自分はこの人から好かれているのではないか』と勝手に確信していた心が、ガラガラと音を立てて崩れていく。
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せの(プロフ) - よよさん» ありがとうございます！こちらこそたくさん読んでいただけてとっても嬉しいです！最後まであと少し頑張るのでよろしくお願いします〜！ (2021年3月15日 21時) (
レス) id: f4b310de98 (このIDを非表示/違反報告)
よよ - 終わっちゃうの寂しいですが、こんなに良い小説を長く書き続けてくださってありがとうございました。好きすぎて何回も読み返しています。最後まで応援しております！ (2021年3月15日 16時) (レス) id: 736e832086 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - もさん» もさんありがとうございます〜！長かったようで短か……長い小説もやっと終わりを迎えられることが出来そうでうれしいです！☆ありがとうございます！がんばりま〜す！ (2021年3月15日 15時) (レス) id: 3487bfc826 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - ついに次で最終章なんですね(;_;)凄く大好きな作品なので長かったような短かったような...という少ししんみりした気持ちです(;_;)☆を押すことしか出来ませんがNCTの紅一点、最後の最後まで応援してます！ (2021年3月15日 14時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - mmmabcさん» ありがとうございます！完結！燃え尽きたいです！ (2021年3月15日 8時) (レス) id: 3487bfc826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2021年2月1日 10時
