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そう思うと、僕の手の中に収まったバレンタインチョコレートがずっしりと重く感じる。
たくさん貰う機会が増えるとお返しをするのが難しくて、今年はお母さん以外から貰わないようにしてたけど……これは……
大変なことになってしまった。
いや、でも、待てよ……
貰ったものは返さなきゃいけなくて、だとしたらホワイトデーは……
「僕、Aさんに何をお返ししたら良いのか……」
「えっ、いいよいいよ、そんなの。ドヨンさんが全員分まとめてホワイトデーにカード切ってくれる約束だし」
「ちょっと待て……オレとそんな約束したか？」
「えっ？違うんですか？でもドヨンさんが言い出したんですよね？」
「……」
「ジョンウもだよ。ホワイトデーに何も買ってこなくて良いからね」
「Aヌナ、指輪とネックレスどっちにする？僕、お揃いが良いんだけどどうしよっか」
「ねえジョンウ、私の話聞いてる？」
「でもヌナってあんまりそういうの着けないよね。それじゃあ甘い物の方が良い？本当は形に残るものが良いんだけど」
成り立たないその会話にAさんが笑い、ジョンウヒョンの頬を軽くつねった。
ドヨンさんはそれを見守りながら溜息を吐き出す。
視線を落として、小さいけれど大切なその箱を手の中に包んでみる。
手の温度で溶けたりしないかな。
今日は乗り物なんか乗らないで、出来るだけ寒い道を通って帰りたい。
きっと、この綺麗なリボンを解くのは随分先になるだろうなぁと考えていると、Aさんが「あっ」と声を上げる。
「ちょっと待った、君の名前……ソンチャン……？」
「はい……？」
「ジョンウの友達のソンチャンって……確かチョンロと同じ年だって……」
「あっ、そうです。僕も2001年生まれで」
「ええ……チョンロはまだ赤ちゃんなのに……」
「見た感じオレと同じくらいだけど、身長まだ伸びてんの？」
「まだ伸びてます！」
「せ、成長期……！」
「頑張ってジョンウヒョンの背を追い越そうと思って！」
心の中で思っていた決心を告げると、Aさんが悩ましげな顔をしながら「やっぱり牛乳とか好きなの？」と様子を伺うように聞いてきた。
ドヨンさんがその言葉にもう一度盛大な溜息を零し、ジョンウヒョンは楽しそうににこにこと笑う。
この小箱にお返し出来る機会が来るかは分からないけれど、僕も後で、Aさんの好きなものをジョンウヒョンに聞いておこう。
...
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せの(プロフ) - みなみんずさん» こちらこそありがとうございます〜！わ〜い、そう言ってもらえるととても嬉しいです〜！！オタクライフ楽しんでいきましょうね〜〜！ (2020年12月14日 14時) (
レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ちゃこさん» ありがとうございます〜！本当ですか？NCTもみんな面白いのでどんどん推し増ししていきましょうね！(？)これからも頑張ります！ (2020年12月14日 14時) (レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
みなみんず(プロフ) - せのさんのお話をいつも読まさせていただいてます。私も最近NCTにハマりまして、せのさんのお話にたどり着いてからすごい勢いでハマっていきました！いつも素敵なお話ありがとうございます！これからも楽しみにしております！！ (2020年12月13日 14時) (レス) id: 9876ae2084 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - せのさんのお話読みたいが為にNCT勉強してきました！やっと最新話に追いつけて感無量です(T ^ T)NCTもほんとに素敵なグループで、出会わせてくれたせのさんに感謝です！！これからも楽しみにしてます！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: f83f7a2a16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年12月10日 10時
