Johnny ★ ページ10
ジャニ視点
なかなか勝ち気な挨拶をして自分達に加わった女の子は、最初の印象とは逆にずっとユタの背中に隠れていた。
テンやマークがそこへちょっかいをかけるし、旧知らしいその二人とは仲が良さそうに見える。
その時はユタの後ろに隠れることもなければ、二人(ないしは三人、または四人)で話している姿さえも見かける。
ユタ、テン、マークと来たなら、じゃあ次は自分の番だろうと近付こうとすると、その子はすぐにユタの影に隠れてしまうのだ。
勿論そこで逃げる帰るはずもなく、ユタの後ろに回って追いかけると、Aもユタの周りをぐるぐると回る羽目になる。
ちなみに、この運動は既に何回もやっていたりする。
「そろそろオレを軸にして追いかけっこするのは辞めてくれん？」
「じゃあ止めてよ！」
「Aが止まってくれたら終わるのに」
「ジャニさんが追いかけるのやめてくれたら良いんじゃないですか！？」
「あはは、じゃあそうしようかな」
「わっ！？……お、おお……」
ぴたっとユタの正面に止まると、いきなり止まった反動でぐらついたAが、ユタの肩口から覗き込んでくる。
「A、わかってほしい。逃げられると追いたくなるんだよ」
「追われると逃げたくなりますけどね」
またユタの背中に隠れてそう言うと、ユタが溜息を吐き出して笑った。
次の瞬間に「ほら」と、Aの手を力強く引いて一歩後ろに下がると、オレの目の前にはユタの代わりにAが現れる。
「話せる人、そろそろ増やしていかんとな」
「うっ」
「ジャニ、宿舎帰ると毎回落ち込んどるんやで」
「そうだよ。昨日はご飯が喉を通らなかったし、オレは毎日のようにユタへ相談してる」
「えっ……本当ですか？」
「もちろん」
「それは、その……ごめんなさい」
「まあ嘘やけど」
「くっ、騙された……！」
Aが顔に皺を寄せて、ユタに掴まれた腕をぺしぺしと叩いている。
頑なに近付きたがらない原因は解るようで解らないけれど、結局のところユタが先ほど言った通り、この子はこの場で話せる人を増やしていかないといけない。
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25 - SM所属グループの話見たいです！ (2021年1月1日 3時) (
レス) id: f58940c23e (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ankoさん» やった〜！ありがとうございます！どこまで書けるのか解らんけど頑張ります！ (2020年3月5日 12時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
anko(プロフ) - せのさんが書くお話、どれも好きです！NCTが読めるなんて〜！これからも楽しみにしてます。 (2020年3月5日 11時) (レス) id: 23643689be (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - マさん» わあ〜！前のから見てくださってありがとうございます！これからもゆるく書いていきます〜〜！！ (2020年3月5日 11時) (レス) id: aa0d284841 (このIDを非表示/違反報告)
マ - 番外編を読んでたので、本編？が始まってて本気で嬉しいです！これからもたのしみにしてます！ (2020年3月2日 23時) (レス) id: ea0b23572b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年2月17日 11時
