Jaehyun ★ ページ45
ジェヒョン視点
「あっ」
と、なんだか知っている気がする声が後ろから聞こえてきて振り返る。
カフェのレジ前で、自分が並んでいたそのすぐ後ろにナカモトAが立っていた。
その人がオレの顔を見て、もう一度「あっ」と声を出した。
一番最初に聞こえた声は、自分に気付いたから発したわけじゃないらしい。
「こんにちは」
「えっと、ごめんなさい。こんにちは」
「……なに？」
「え？」
「なんで『あっ』って言ったの？」
「いや、君の顔を見て……」
「その前は？」
「前って……ああ、食べたかったケーキが目の前で売り切れちゃったので」
自分たちの向こう側にいる店員が少し困ったように笑いながら「以上でよろしいですか？」と尋ねてくる。
自分が頼んだのはケーキとコーヒーのセットだ。
店員の言葉に一つ頷いて「ケーキ、半分にカットして貰ってもいいですか？」と尋ねると、快く了承してくれ、そのまま奥へと消えていく。
「食べていく？」
「え？」
「ケーキ、全部はあげないけど半分あげる。ここで食べてくの？」
「えっ？」
「飲み物は？」
「えっ……？」
「コーヒーは飲める？」
その子は自分を見上げながら目を丸くしている。
若干、不審者を見るような目つきに見えるけれど。
「の、飲め、ます……いや、まずケーキ、そんな」
「食べたかったんでしょ？」
「食べ……たかった、です」
「そう、良かったね」
ケーキを二つに切り分け、ついでにコーヒーも持ってきた店員に「コーヒー、一つ追加で」と告げれば、首を傾げながら「会計はご一緒ですか？」と返される。
頷く前に「別々です！」と後ろから訂正が入り、奇妙なものを見るような目で自分の事を見つめてくる。
そうこうしてる間にコーヒーはすぐに入り、とりあえずお互いの金額だけ払って、マグ２つとケーキ皿２つが乗ったトレーを持ちあげた。
まだいまいち状況が飲み込めていないその子に「話したいんだけど、どう？」と尋ねてみれば、ひどく困惑した顔で恐る恐る頷いてくれた。
なるほど、ジャニヒョンが構いたくなる気持ちが少しわかる。
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25 - SM所属グループの話見たいです！ (2021年1月1日 3時) (
レス) id: f58940c23e (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ankoさん» やった〜！ありがとうございます！どこまで書けるのか解らんけど頑張ります！ (2020年3月5日 12時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
anko(プロフ) - せのさんが書くお話、どれも好きです！NCTが読めるなんて〜！これからも楽しみにしてます。 (2020年3月5日 11時) (レス) id: 23643689be (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - マさん» わあ〜！前のから見てくださってありがとうございます！これからもゆるく書いていきます〜〜！！ (2020年3月5日 11時) (レス) id: aa0d284841 (このIDを非表示/違反報告)
マ - 番外編を読んでたので、本編？が始まってて本気で嬉しいです！これからもたのしみにしてます！ (2020年3月2日 23時) (レス) id: ea0b23572b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年2月17日 11時
