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「君が簡単に納得しないと解っていて、彼等を呼んだんだよ」
そう言って指を差された悠太くんの顔を見る。
この人はこの奇妙な話に納得しているらしく、私に力強く頷いて見せた。
一歩距離を縮めて肩を掴んでくるけど、なんとなく嫌な予感がしてさっと躱す。
それでもこの会議室で逃げ場なんてものはなくて、目の前にあるのは悠太くんの真剣そうな顔だ。
「日本名、考えてもみろ」
「な、なにを……」
「活動に女子は必ず一人必要って決まってて、適任はお前しかおらんって上も下も太鼓判や」
「……まあ、そうだね。私は今までずっと模範生だったし、ダンスも歌もラップも出来るし」
「自分で言うな」
「でも事実でしょ」
「まあいいや。あとは身長もそんなに低くないし、顔も悪くないと思う。オレに似て」
「悠太くんとは血の一滴も繋がってないんですけど？」
「なあ日本名、ちょっと考えて」
悠太くんが私の手を持ちあげて、強く握りしめてくる。
日本語に明るくなさそうなテヨンさんやおじさん達は感動のシーンに見えているかもしれないけど、この場合の悠太くんは私に有無を言わせないつもりで圧力をかけているだけだ。
「私はダメ。無理。心が一瞬で折れる。そもそも男の人は得意じゃない。それなら他の人の方が良いんじゃないかな」
「だから考えろって！」
「何を！」
「今デビュー圏内にいる男の姉や妹が、この会社で練習生やってるか？」
「……いないの？いなかったっけ？」
「おらん」
「別に身内じゃなくても良いでしょ。女の子なら山ほどいるし」
「身内じゃないとダメやろ」
「どうして」
「そうじゃないと、お互い潰れてしまう」
じっと目を合わせた悠太くんが、そう言って首を横に振った。
「お前になら小言の一つも言えるけど、オレは他の子には何も言えんわ。辛くてもこうやって手を取り合う事だってできん」
「慣れなきゃ。頑張って」
「違うって。そうじゃないってわかってるやろ。話す事自体が既に死活問題で、下手したらデビュー前に終わってしまう」
「ああ……代表はなんでこんな……」
「オレ達はずっと前から知らされとった。テヨンも、他のメンバーも」
「何を？この事を？」
「女子が一人加入するって。それだけは誰が何て言おうと変えられんって」
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25 - SM所属グループの話見たいです！ (2021年1月1日 3時) (
レス) id: f58940c23e (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ankoさん» やった〜！ありがとうございます！どこまで書けるのか解らんけど頑張ります！ (2020年3月5日 12時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
anko(プロフ) - せのさんが書くお話、どれも好きです！NCTが読めるなんて〜！これからも楽しみにしてます。 (2020年3月5日 11時) (レス) id: 23643689be (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - マさん» わあ〜！前のから見てくださってありがとうございます！これからもゆるく書いていきます〜〜！！ (2020年3月5日 11時) (レス) id: aa0d284841 (このIDを非表示/違反報告)
マ - 番外編を読んでたので、本編？が始まってて本気で嬉しいです！これからもたのしみにしてます！ (2020年3月2日 23時) (レス) id: ea0b23572b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年2月17日 11時
