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「ここのシステムについてあまり知らないんですけど、作り置きのごはんとかって無いんですか？」
「ジャニとヘチャンが食べ尽くしたらしい。今日の朝」
「想像できますね」
「オレは昼過ぎに起きたから、今日一日何も食べてなくて……」
「じゃあたくさん食べてください、それ。お腹に溜まるかどうかは微妙ですけど」
そう言ってユタの妹が箱を覗き「これが一番胃に優しそうだから、まずはこれから」と、腕を伸ばしてオレの手にお菓子を一つ乗せた。
もう一度お礼を言ってから紙袋を破くと、丸くて茶色の饅頭が現れる。
半分に割ると中には小豆の餡が入っていた。
「今のうちに全部食べちゃえば、少なくともジャニさんには仕返しできますよ」
悪戯そうな顔でそう言いながら、ユタの妹もお菓子を一つ手に取って笑う。
なんとなく知ってはいたけれど、あのユタと親戚なだけあって意外と愛嬌のあるタイプらしい。
こんなに親しみやすそうに話してくれるんだったらもう少し早く声を掛けてみたら良かった。
「テイルヒョンが気まずいかと思って早く戻ってきてあげたのに、なんだか仲が良さそうだね」
コーヒーのマグカップを二つ持って現れたジャニが「二人って話した事あったっけ？」とオレに問いかけてくる。
そう言われるとやっぱりどうしてか少し具合が悪くなって、マグを受け取りながら小さく首を振れば、ジャニに笑われてしまった。
「ジャニさんって見かけによらず意地悪ですよね」
「人を見かけで判断するのは良くないよ、A」
オレの隣に座ったジャニが、くすくすと笑いながらユタの妹にコーヒーを手渡す。
「……ジャニの分のコーヒーは？」
「だから、テイルヒョンの為に急いで来たら二つしか入れられなかったんだって」
「そんなこと言うから意地悪だって言われるんだぞ」
「冗談、冗談。どうせAは苦くて飲めないから、オレが貰う事になるだろうし」
「あれ？……ジャニの入れたコーヒー飲みたかったんじゃないの？」
「、修行中なんです」
「修行……？コーヒーを飲む修行？」
「別に好きにならなくても良いのに、苦手なら苦手なままで」
ユタの妹が目を細めてジャニを見た後、ゆっくりとマグカップを口に付けた。
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25 - SM所属グループの話見たいです！ (2021年1月1日 3時) (
レス) id: f58940c23e (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ankoさん» やった〜！ありがとうございます！どこまで書けるのか解らんけど頑張ります！ (2020年3月5日 12時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
anko(プロフ) - せのさんが書くお話、どれも好きです！NCTが読めるなんて〜！これからも楽しみにしてます。 (2020年3月5日 11時) (レス) id: 23643689be (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - マさん» わあ〜！前のから見てくださってありがとうございます！これからもゆるく書いていきます〜〜！！ (2020年3月5日 11時) (レス) id: aa0d284841 (このIDを非表示/違反報告)
マ - 番外編を読んでたので、本編？が始まってて本気で嬉しいです！これからもたのしみにしてます！ (2020年3月2日 23時) (レス) id: ea0b23572b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年2月17日 11時
