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ここ一週間で一番綺麗なリビングに到着すると、ジャニがオレに紙袋を押し付けて、浮足立ったままキッチンへ歩いて行く。
やっぱり初めて入ったらしいユタの妹がキョロキョロとリビングを見渡すので、なぜか後ろめたい気持ちになりつつも、ダイニングテーブルの椅子を引いて座らせた。
今日は綺麗で、オレもジャニもたしかリビングには何も持ち込んでいないはず……
同じ女でも家政婦さんとユタの妹は迎え入れる感覚が全然違って、謎の心構えが出来てしまう。
こほんと咳払いをして胸を落ち着かせながら、自分も椅子に座った。
「……開けても良い？」
「どうぞ。中身を確認してから貰ったので、箱の上にかかってた包装紙は取っちゃいましたけど」
そういえば今更だけど、この子とまともに会話をしたのは今日が初めてだ。
まだ少数はユタの妹を静観している。
様子見と言ってもいい。
もちろん存在に異議があるわけではない。
決定権は元からオレ達には用意されてないんだから。
女子が一人入るという前提でグループが構成され、自分の意志でここに残ると決めたのは全員同じだ。
オレだけじゃなくて、ジャニも、ユタも、この子も、そして他の皆も。
そうは言っても、無意識的に気を使ってしまうのだから仕方ない。
そんな男心を本人が理解してくれているのかどうか知らないけれど、ユタ曰く「Aは基本的にマイナス思考」と言うんだから、オレ達もそろそろ本格的に交流を深めないといけないんだろう。
そう思っていた矢先だ。
なにより自分が一番の年上になりそうだし。
そう考えるとジャニがユタの妹を宿舎の中まで招いたのは、オレにその時間を作ってくれる為だった可能性が高い。
うーん……さすがジャニ。
やることがいちいちスマートだ……
「すみません、テイルさん。急にお邪魔して」
心の中のジャニがウインクを飛ばしてくるのを追い払っている途中、ユタの妹がそう口を開いた。
表情はどちらかと言えば余所行きの、取り繕っているような困った笑顔だ。
自分を落ち着かせるよう小さく深呼吸をする。
もちろん、気付かれない程度に。
「オレもジャニもちょうど暇だったから」
「そうですか」
「ついでに言うと、出前の宅配が勝手にキャンセルされてて……」
「なるほど、それで……」
「だから正直に言うとありがたいんだ、お菓子持ってきてくれたの」
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25 - SM所属グループの話見たいです！ (2021年1月1日 3時) (
レス) id: f58940c23e (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ankoさん» やった〜！ありがとうございます！どこまで書けるのか解らんけど頑張ります！ (2020年3月5日 12時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
anko(プロフ) - せのさんが書くお話、どれも好きです！NCTが読めるなんて〜！これからも楽しみにしてます。 (2020年3月5日 11時) (レス) id: 23643689be (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - マさん» わあ〜！前のから見てくださってありがとうございます！これからもゆるく書いていきます〜〜！！ (2020年3月5日 11時) (レス) id: aa0d284841 (このIDを非表示/違反報告)
マ - 番外編を読んでたので、本編？が始まってて本気で嬉しいです！これからもたのしみにしてます！ (2020年3月2日 23時) (レス) id: ea0b23572b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年2月17日 11時
