ジェノ・その後 ページ46
ジェノ視点
挨拶をしながら練習室の扉を開けると、まず最初に床に転がっているヘチャンが見えた。
そのヘチャンの片隅には、何かから立ちはだかるように腕を組んで立つドヨンイヒョンが見える。
オレの声に反応したのか、ヘチャニの顔がゆっくり動いた。
しかめっ面というか、何とも情けない拗ねた顔をしている。
そのヘチャニとドヨンイヒョンを見なかった事にして、オレが入ってきたことに気付く事もなく練習室の隅でテヨンイヒョンと話す背中へ一目散に掛けていく。
その背中の、その腕を掴んで名前を呼ぶと、振り向いたAヌナが一瞬決まりが悪そうな顔をした後、にっこりと微笑んで逃げの体制に入った。
__「こんにちは、ジェノ。テヨンさん、じゃあまた」
TY「またもなにも、今から合同練習じゃん……」
__「えっ……！？」
TY「マネヒョンから聞いてなかったの？」
JN「Aヌナ」
__「ちょっと飲み物を、」
JN「ドリンクなら手に持ってるじゃん」
__「いつの間に……」
JN「ヌナ、最近すぐ逃げようとする……」
__「そ、そんな事ないんだけどなぁ〜」
TY「A」
オレ達二人の押し問答を聞いていたテヨンイヒョンがヌナの名前を呼んだ。
一つだけ息を吐き出した後、Aヌナを諫めるように首を振り、少しだけ厳しい口調で告げる。
TY「A、いつまでそうしてるつもり？」
__「うっ……」
TY「そういう態度、誰だって良い気はしないってAが一番よく分かってるのに」
__「そう、なんですけど……」
JN「それで、どうしてヌナはオレのこと避けるの？」
__「……ジェノはストレートだね」
JN「だってそれを聞きに、他の奴らより早く来たんだから」
掴んだままの手を左右に揺らしながら聞けば、ヌナが困り顔で「負けそう」なんて口走るから、「勝とうとしないでよ」と返す。
ようやくAヌナが小さく笑い始めるのを見て、なんだか近くで見るのはちょっと久しぶりに思えてきた。
うーん、やっぱりこれが良いなぁ。
TY「姉はさ、やっぱり弟って存在に勝てないものなんじゃない？」
__「テヨンさんのお姉さんも、テヨンさんに弱いんですか？」
TY「今度聞いといてあげる」
__「……まあでも、そうですね。ジェノは今もずっと弟のままか」
JN「うん？」
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いお - 血つながってる・・・？繋がってない・・・？ (2021年2月6日 1時) (
レス) id: 685ff8592b (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - せのさん» わ〜！！またせのさんの書くNCTが読めるって考えただけでもう楽しいです（ ; ; ）私の感動を伝えたかっただけなのでレス不要です！返信ありがとうございました！ (2020年2月12日 18時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - もさん» ありがとうございます！何度も読んでいただけて嬉しいです！ちょこちょこ書いてるので纏まってきたらアップしたいと思います〜！ (2020年2月12日 8時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 最近NCTに沼入りしましてこの作品を何十回と読み返しています！NCTの紅一点を書かれてる方は他にもいらっしゃるのですがせのさんの紅一点が世界で一番すきです、、、（ ; ; ）せのさんの気分が乗ったときで構わないのでまたせのさんが書くNCTのお話が読みたいです^ ^ (2020年2月7日 0時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - alexandrite_bbcさん» ありがとうございます。簡単に書けるようなものではないので予定は無いですが、また機会がありましたら (2019年11月27日 8時) (レス) id: c619cb401b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年11月4日 16時
