ジャニ・ケーキの話�� ページ30
ジャニ視点
遅めの昼食にありついているマークを眺めていると、玄関の扉が開く音がする。
その数秒後にAがリビングへ顔を出した。
「ジャニさん、マーク、こんにちは」と挨拶をして、白い大きな紙袋を持ったAがそのままキッチンへ向かう。
後ろ姿に手を振っていると、家政婦さんと数回会話を交わした後に、白い紙袋からこれまた白い小さな箱を一つ手渡した。
二人でにこにこと笑い合いながら耳打ちして、満足そうな顔をしたAがこっちにやってくる。
暖かいコーヒーを飲みながら向かいの席を見れば、マークが「しくじった」とでも言いたそうな顔をしてAを見ていた。
「二人とも遅いお昼だね」
「A……あ〜、もう今日は昼飯食べに来ないと思って……Aの分の残ってたハンバーグ食べちゃったんだけど……」
「ええ？……ひどいよ、マーク」
「だってA、来るときはもっと早く来るじゃん……」
「遅く来たらご飯を食べさせてもらえないの？」
「……そういう訳じゃないけど」
「まあいいや。許してあげるからマークはヘチャン呼んできて」
「なんで？自分で呼んで来たら？部屋にいるし」
「裸だったらどうするの？セクハラだって警察に捕っちゃうかも」
「はあ？当たり前に考えて捕まるわけないだろ」
「そっか、じゃあいいや。私がヘチャン呼びに行くから……せめて一か月に一回は刑務所まで会いに来てね」
「ああ〜、もう……なんでそんなオーバーな事……」
口を尖らせたマークが文句を言いながらヘチャンの部屋に走って行く。
それを見守りながらもう一度コーヒーを啜ると、持っていた紙袋をテーブルの上に置いてオレの隣に座った。
「A、今日はご飯いらないって言ってたくせに」
「マークが可愛くて」
「そういう所がユウタによく似てるね」
「そうかなぁ」
くすくすと笑うAが白い紙袋の中から「ジャニさんにもおすそ分け」とクッキーの袋を一つ取り出した。
星や鳥の形に型抜きされたそのクッキーには、色とりどりのアイシングが施されている。
なるほど、食後のコーヒーにはちょうどいい。
シールを綺麗にはがしてクッキーを一枚取り出し、Aの目の前に「じゃあオレもおすそ分け」と差し出せば、躊躇する事もなくぱくりとそれに食いつく。
まるで猫に餌を上げているみたいだと思いながら、もう一枚クッキーを取り出して自分も一口齧った。
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いお - 血つながってる・・・？繋がってない・・・？ (2021年2月6日 1時) (
レス) id: 685ff8592b (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - せのさん» わ〜！！またせのさんの書くNCTが読めるって考えただけでもう楽しいです（ ; ; ）私の感動を伝えたかっただけなのでレス不要です！返信ありがとうございました！ (2020年2月12日 18時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - もさん» ありがとうございます！何度も読んでいただけて嬉しいです！ちょこちょこ書いてるので纏まってきたらアップしたいと思います〜！ (2020年2月12日 8時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 最近NCTに沼入りしましてこの作品を何十回と読み返しています！NCTの紅一点を書かれてる方は他にもいらっしゃるのですがせのさんの紅一点が世界で一番すきです、、、（ ; ; ）せのさんの気分が乗ったときで構わないのでまたせのさんが書くNCTのお話が読みたいです^ ^ (2020年2月7日 0時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - alexandrite_bbcさん» ありがとうございます。簡単に書けるようなものではないので予定は無いですが、また機会がありましたら (2019年11月27日 8時) (レス) id: c619cb401b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年11月4日 16時
