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「Aヌナ、目がウサギみたい。ウサギはドヨンイヒョンとオレの専売特許なのに」
「そ、そうだけど……」
「こう見えてあんまり痛く無いんだけどね。コンタクトは取っちゃったし、ゴミは涙で流れてくれたみたいで」
「本当か？」
「それなら良かった。ところでヒョンとヌナ、何の理由があって二人で密会してたんですか？」
「み、密会……」
「ボイストレーニングだよ、二人っきりの密室で」
「へえ〜」
「Aも乗っかるな！」
ドヨンイヒョンがヌナの肩を小突き「まったく……」と少しだけ動揺した顔をした。
そうやって戯れていると、医務室のある階に着いたと知らせる間抜けな電子音が鳴り、扉が開いて三人で降りる。
パチパチと目を瞬かせるAヌナの手を引いてあげようかなと思った時、そのヌナが持っている物にようやく気付いて手が止まった。
今まで赤い目のことばっかり気にしていたせいで、そこに行きつく余裕が無かったんだと悟る。
「Aヌナ、三時のおやつでも持ってきてたの？」
歩きながらそう尋ねるとヌナが「あっ」と、その白くて小さな箱を持ち上げた。
そのまま表情を変えて微笑んだヌナの笑みには、いろいろな感情が含まれているように見える。
嬉しそうで、恥ずかしそうで、困ったようで、驚いたようで、安心したようで、困惑したようで。
その顔を見て、なんとなく点と点が線で結ばれた気がしてならない。
本来蚊帳の外である自分の心臓がドクドクと唸り声をあげ始める。
「そういえばA、そんなの持ってたっけ？」
ドヨンイヒョンが首を傾げると、Aヌナが鼻の先でかすかに笑った。
瞬間的に自分の考えていることが正解だと解り、少しだけ肌の表面が粟立つ。
「貰ったの、ドヨンさんがいない間に」
白いケーキの箱に貼られたシールの、その店名には最近聞き覚えがあった。
だってそれは、チョンロやヒョン達を経由してチソンが手に入れた宝物の一つだ。
チソンのほのかな青春を垣間見た気がして、胸がぎゅっと詰まってしまう。
ジェノやマクヒョンみたいに意味の解ってない顔をするドヨンイヒョンを見て、ようやく息を吐き出しながら「良かったですね」とヌナに言葉を返した。
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いお - 血つながってる・・・？繋がってない・・・？ (2021年2月6日 1時) (
レス) id: 685ff8592b (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - せのさん» わ〜！！またせのさんの書くNCTが読めるって考えただけでもう楽しいです（ ; ; ）私の感動を伝えたかっただけなのでレス不要です！返信ありがとうございました！ (2020年2月12日 18時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - もさん» ありがとうございます！何度も読んでいただけて嬉しいです！ちょこちょこ書いてるので纏まってきたらアップしたいと思います〜！ (2020年2月12日 8時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 最近NCTに沼入りしましてこの作品を何十回と読み返しています！NCTの紅一点を書かれてる方は他にもいらっしゃるのですがせのさんの紅一点が世界で一番すきです、、、（ ; ; ）せのさんの気分が乗ったときで構わないのでまたせのさんが書くNCTのお話が読みたいです^ ^ (2020年2月7日 0時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - alexandrite_bbcさん» ありがとうございます。簡単に書けるようなものではないので予定は無いですが、また機会がありましたら (2019年11月27日 8時) (レス) id: c619cb401b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年11月4日 16時
