【名探偵コナン】風見さんちの妹さん３【降谷零】

──【Truth’s murder】── ページ6

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公安事件ファイル No.XXX
『警察官僚銃殺事件』

《この捜査資料は警視正以下の閲覧を禁ずる》

今から約17年前。
当時、警察庁から出向中の警視庁公安部部長 鳥飼惣一郎(とりがいそういちろう)警視長が自宅で射殺体として発見された事件である。

発見者は学校から帰宅した息子 鳥飼正義(まさよし)で発見時には既に鳥飼警視長は死亡していたと証言している。

室内で争った形跡がなかったことから顔見知りの犯行が疑われた。

その最重要容疑者として、鳥飼警視長の事実婚の妻が上げられたが行方が掴めない所か、痕跡すらもなく、誰も彼の妻を知る者はいなかった。

自宅には写真すら残っておらず、人物像を知るのは彼の最愛の息子のみであった。

だが、当の正義は断固としてそれについては口を開かず結局鳥飼警視長の妻がどういう人物であるのか判明しないまま、捜査は暗礁へと乗り上げていった。

そして、犯行現場についても有力な証拠が何一つ見つかることはついぞ無かった。

煮えを切らした当時の捜査本部長は半強制的に裁判所から令状を取り、警視長の息子のDNA検査を行った。
多少なりともDNAの遺伝子情報から分かることもあるだろうと言う魂胆であった。

採取した口腔内の粘膜組織からDNA検査をかけたところ、遺伝子情報から検出された外見的特徴として【身長170cm以上の白人種(欧米系)、髪はブロンドかレッドヘアー、目は碧眼】以上の特徴が上げられた。

ただ、それだけの情報では到底捜査を行なえる筈もなく、事件は犯人不定の未解決と押捺された。

『───区───通り魔事件』に引き続き、公安警察官が不審な死を遂げたのは二度目である。

報告書確認者及び作成者
警視庁公安部参事官 警視正 黒江田宗二
警視庁公安部外事第三課 警視 朱鷺村健介

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