#09「中学3年生-4」 ページ10
青山A…私はいま、裏庭にて、前回の直人と同じ状況下にいます。
「俺と付き合えよ」
……相手はなんか落ちぶれたヤンキーみたいなひとだけど。
こんなひと同じ学年に居たんだ〜…直人しか興味無いから全然しらないよ〜…ってか顔こわっ！
「ご、ごめんなさい…私、付き合ってるひとがいるんで…」
おずおずと距離を取りながらボソボソ〜っと伝える。
「あ？ああ、あの橘直人だろ？」
「あ、うん」
「あんなヒョロっヒョロのもやし野郎より俺と居た方が楽しいって」
そう言われると腕を乱暴に掴まれ引き寄せられる。
「痛いっ、離して…」
「なに？泣いてんの？」
反対の手でぐっと顔をおさえつけられ正面を向かされる。
やだ、近い。怖い。
震えながら必死に抵抗するが力の差は歴然としていた。
「やめ、やめて」
「あいつとどこまでいってんのか知らねえけどすぐ忘れさせてやっからな」
そういって相手の顔が近づいてくる。
やだよ、どうしよう…振り払う力もない。
放課後だからひとけもない。
怖くて声が出ない。
助けて…直人…
ぎゅっと目をつぶった。
その瞬間、どかっと音がして、目を開けると…
「A、逃げて…！」
「直人！？」
その場に倒れる相手と直人。
直人が体当たりをしたらしい。
「てめえ！痛えじゃねえか」
ぐっと直人の胸ぐらが掴まれる。
(こんなところ先生に見られたら…高校の内申にも響くんじゃ…)
「やめて！直人を離して！！」
相手の男と直人との体格差はすごい。
細身の直人はきっとすぐ吹き飛ばされてしまう。
「……君は、何を怒ってるんですか？」
直人の低い声が落とされる。
「は？」
「直人？」
あ、これ…もしかしてやばいかも。
「人の彼女にコソコソと手だしといて！！怒りたいのはこっちなんですが！？」
直人めっちゃキレてる…！！！
ここで直人が暴力振ったら大変なことに…
「っ、うるせえな！調子こいてんじゃ「調子こいてんのはどっちですか」」
その次の瞬間は一瞬だった。
直人が相手を掴んだ瞬間、一瞬で相手は腕を拘束され地面に押し付けられていた。
(本物の警察みたい…！)
「ってえ…！悪かった、悪かったから」
「次、Aに関わったら…本気で許しませんから」
その直人の声のトーンに相手は「わかった、わかったから」とそそくさと逃げ出していった。
「…直人」
「はぁ、とりあえず、教室で話そうか」
手に着いた砂を払いながら直人は私の手を引いた。
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ひなねお。(プロフ) - 神永さん» 神永様 読んで頂きありがとうございます。これからも更新がんばりますのでよろしくお願い致します。 (2023年1月31日 8時) (
レス) id: b38f05cbc4 (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - 直人の夢小説少ないから凄く嬉しいです…！直人の性格と行動が解釈一致過ぎて愛してます。更新楽しみにしています！（オリフラ着いているので取った方がいいと思います、お気をつけください！！） (2023年1月31日 0時) (レス) @page8 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなねお。 | 作成日時：2023年1月27日 16時
