#08「中学3年生-3」 ページ9
夏休みが明けて、秋になり…
私と直人の関係は学校中の噂になっていた。
『橘くんあのいつもいる幼なじみの子と付き合ったって〜』
『うそ〜ショック〜』
そう、橘直人は中学2年生後半辺りから身長も伸び、それでいてあの容姿！そして頭脳！！
モテない訳がなく、下の学年にもファンがいるとかいないとか噂を聞いていた。
(まあ直人のこと幼稚園からずっと好きだったのは変わりないし…)
言いたい人には言わせておけばいい。
だってもう私たちは両想いなんだから…！
「よし、今日も図書室で直人と勉強！」
放課後荷物をまとめて友人に挨拶すると教室をあとにする。
図書室へ向かう最中、裏庭を横切る渡り廊下で直人らしき後ろ姿をみつける。
「あ、なお…」
あれ？もうひとりいる？
「私、橘先輩のこと、ずっと好きでした…！」
…！！
こ、告白されてるーーー！！
慌てて陰に隠れしゃがみこむ。
こ、こういうのって聞いたらダメなやつだよね…
いやでも相手は直人だし、気になるよ〜…
「…ごめん、付き合ってる子がいる」
申し訳なさそうにいう直人の言葉にホッと胸を撫で下ろす。
しかし相手の子めちゃくちゃ可愛いな…
「っ、ですよね……でも、ひとつ最後にお願いしたいです」
涙をポロポロながす女の子に少し戸惑いながらも直人が「なに？」と聞く。
「先輩…卒業したらもう会えないから……最後に、1回だけ…キスしてほしいです…」
えっ
はっ
だっ
「だめーーーー！！！」
ばっと物陰から立ち上がり私は叫んでいた。
「A…？！」
「あなたはたしか橘先輩の…」
「青山Aです…すみません盗み聞きして…」
落ちた教科書を拾いながら顔が赤くなるのを感じる。
「いえ…その、すみませんでした…！！」
「あ」
女の子は涙を流しながらその場を去っていった。
…。
「ごめん、なんか」
「？Aは別にわざと聞きに来たわけじゃないでしょ、気にしてないよ」
…。
私が止めなかったら直人はどうしてたかな…
「…自分が止めなかったらキスしてたのかどうか気になるって顔してる」
「エスパー！？」
ふっと直人は笑うと私の髪に指を絡める。
「しないよ、そういうこと。A以外とは絶対しない。」
その真っ直ぐな目線に顔が更に熱くなるのがわかる。
かっこよすぎるよ…。
「っ…直人だいすき…！」
「付き合ってからもその台詞は変わらないよね君」
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ひなねお。(プロフ) - 神永さん» 神永様 読んで頂きありがとうございます。これからも更新がんばりますのでよろしくお願い致します。 (2023年1月31日 8時) (
レス) id: b38f05cbc4 (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - 直人の夢小説少ないから凄く嬉しいです…！直人の性格と行動が解釈一致過ぎて愛してます。更新楽しみにしています！（オリフラ着いているので取った方がいいと思います、お気をつけください！！） (2023年1月31日 0時) (レス) @page8 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなねお。 | 作成日時：2023年1月27日 16時
