#03「中学2年生-3」 ページ4
季節が巡り…
中学2年生の冬。帰り道。
「直人〜！見て見て！雪〜！」
「見たらわかるよ」
12月、クリスマスも近くなってきた。
「ねえ！クリスマスにも降ったらホワイトクリスマスだね？」
「まぁ、そうだね」
「直人と過ごすホワイトクリスマスかあ〜…ロマンチックだなあ」
「いやいや過ごさないし」
なんで？！と直人の腕を掴む。
「毎年家族と過ごしてるし…」
「いやいや毎年私もそこにいるから！」
「それは家族ぐるみで仲がいいから…過ごしてるようでちょっと違うんじゃ…」
そうだったのか…家族公認のカップルとして過ごしてるのかと…
「それに受験まで約1年になったし、本格的にそろそろ勉強頑張りたいし…クリスマスとか、ケーキ食べてプレゼント交換する日みたいなもんでしょ」
そう言って直人は参考書を読みながら歩く。
「直人！それは間違ってる！クリスマスは大切な人と過ごす大切なイベントだから！」
声を大にして叫ぶ私をみて直人はやれやれという表情をする。
「それで？直人はクリスマス何欲しい？」
「勉強する時間」
「えー…」
やっぱり直人の優先は勉強かあ…
うーん…
ーーーー
「「「メリークリスマス！！！」」」
青山家で橘家と合同のクリスマスパーティが開かれる。
「あれ？直人は？」
「ごめんね、直人ったら部屋にこもって勉強するって…」
直人のお母さんが申し訳なさそうに言う。
…
「…私、直人の所行ってくる！！」
ーーー
「で、ここの公式を当てはめるから…」
コンコン
「？どうぞ」
…
ガチャリとドアを開ける直人と目が合う。
「A…」
「これ！ケーキ持ってきた！！それだけだから！！」
ずいっと切り分けられたケーキを差し出すとくすっと直人は笑い「ありがとう」と言った。
「…外、雪降ってた」
「あ、そうなんだ気づかなかった」
「…ホワイトクリスマス、だね」
「…うん」
直人と、この瞬間だけでもクリスマスを過ごせて嬉しい。
けど…
「ごめんね、勉強の邪魔して。帰るね…」
「あ、待って」
「？」
振り向くと直人はコートを着込みマフラーを巻いている。
「…？直人？」
「頭使って疲れたから、ちょっと散歩しない？」
「な、直人〜〜！！！！」
かばっと腕に抱きつき「する！散歩する！」と叫ぶとはいはい、と直人は言い私を振り払うことなく、私たちは部屋を出た。
…つづく。
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ひなねお。(プロフ) - 神永さん» 神永様 読んで頂きありがとうございます。これからも更新がんばりますのでよろしくお願い致します。 (2023年1月31日 8時) (
レス) id: b38f05cbc4 (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - 直人の夢小説少ないから凄く嬉しいです…！直人の性格と行動が解釈一致過ぎて愛してます。更新楽しみにしています！（オリフラ着いているので取った方がいいと思います、お気をつけください！！） (2023年1月31日 0時) (レス) @page8 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなねお。 | 作成日時：2023年1月27日 16時
