#13「高校1年生-3」 ページ14
クラスの子達と話してて気が紛れたのか酔い止めが効いたのか、バス酔いは全くしなかった。
「ついた〜」
直人はどこかな〜…とキョロキョロする。
「そういえばAちゃん、今日の夜オリエンテーションで肝試しするんだって！」
「肝試し？」
「しかも男女ペアなんだって！」
コソコソっと耳打ちされる情報に「男女ぺあ？！」と声をあげる。
なにそれ、絶対直人とがいい、てか直人じゃなきゃやだ、直人が他の女の子と組んだらやだ。
「そ、そのペアって何で決めるの？」
「んーと、たしか自由だったような…余ったひとたちはくじ引きらしいけど…」
「ありがとう！！ちょっと行ってくる！！」
「え！？Aちゃん？！」
ーーー
「ふぁ…よく寝た…」
目をゴシゴシ擦りながらバスを降りる。
…？なんか僕、凄い囲まれてない？
しかも全員女子…
「橘くん！」
「肝試しのペア一緒に組みませんか？！」
「ちょっと私も橘くんと組みたい！！」
「私も！」
な、なんの騒ぎなのこれ…
「ちょ、ちょっと待ってごめん、状況がわからないんだけど…」
「え、橘くん知らないの？今夜のオリエンテーション男女ペアの肝試し…「直人！！！！」」
説明する女子の声を遮るようにAの声が響く。
「青山さん…」
「ごめん！直人は私と組むから！！」
そういってAに手を握られる。
「な、いきなり来てなにいってんのよ！」
「そーよ！」
「だって直人は私の彼氏だから！！」
…！
きっぱりと断言するAの目はまっすぐ女子の集団を見つめていた。
「っ…いこ、みんな」
「うん…」
「A…」
「セーフ…！直人！肝試しのペア組も！」
全くまた無茶して…
「はいはい、状況は分からないけどわかったよ」
「やった！」
…
「でもあんな女子敵に回すようなことして後で大丈夫なの？」
「大丈夫！だって直人は誰にもわたさないもん！」
ぎゅっ、と腕に抱きついてくるAに「人前なんだけど…」と伝えると「あ、ごめん！」と離れる。
(私の彼氏、か)
あそこまで公言できるのもAの強さだ。
なんだか小っ恥ずかしさと嬉しさにまみれながらとりあえず赤くなった顔を隠すように俯いた。
続く (更新停止中)
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ひなねお。(プロフ) - 神永さん» 神永様 読んで頂きありがとうございます。これからも更新がんばりますのでよろしくお願い致します。 (2023年1月31日 8時) (
レス) id: b38f05cbc4 (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - 直人の夢小説少ないから凄く嬉しいです…！直人の性格と行動が解釈一致過ぎて愛してます。更新楽しみにしています！（オリフラ着いているので取った方がいいと思います、お気をつけください！！） (2023年1月31日 0時) (レス) @page8 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなねお。 | 作成日時：2023年1月27日 16時
