†。°46 ページ46
しげが運転できる体じゃないから、代わりに回復した桐山先輩が運転して。
戻ってきた濱田先輩は何も言わず望の後ろにいくから、あたしは特別にトモの後ろに座った。
ふにゃりとした笑顔も、悲しそうな泣き顔も何も浮かべていない濱田先輩。
今は無表情が一番、自分を保てるのかもしれない。
中「はいただいま」
桐「ただいまー」
それぞれドサドサとソファーや椅子や床に腰を降ろし、中間先輩だけは治療道具を取りに奥へ走る。
中「あー!ちょっとそのまま座ったら血ぃつくやろ!ここ座って!」
しげは中間先輩に。
濱田先輩はトモに治療してもらって。
喜んでいいのか喜べないのか…よく分からない。
濱「なぁみんな」
最初に声を上げたのは意外にも総長。
携帯をいじっていた手も止まり、全員が集中する。
桐「…どした」
濱「…今回、俺のせいでみんな来さしてもうて悪かった。しげに関してはもってのほかや。ほんまに悪い」
頭を下げる。
そして次に顔を上げたときには、頬に雫がひとつ輝いていた。
濱「シオンに……もっと早く、気づけてたら。こんなこと起こらんかった」
声が震えた。
大好きな人が敵だったなんて、そんなの。
果てしなく辛いじゃんか。
濱「高校にも迷惑かけたし、俺は…責任とらなあかんと思うねん」
え…?
その言い方ってまさか、
濱「俺は…総長の座から降り、」
『なに言うてんすか。アホですか。濱田先輩やからみんなついてきたんです。降りるとか勝手に言わんで下さい』
今度は濱田先輩が目を丸くする番だった。
あり得ない、みたいな顔してますけど。
あたしたちにとってはあなたのその決断の方があり得ません。
852人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カジャリア(プロフ) - お酢んさん» ありがとうございます!よろしければepisode0にもぜひお越しください(^^) (2018年9月14日 9時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
お酢ん(プロフ) - 完結おめでとうございます!そしてお疲れさまでした。臨場感あふれてて面白かったです!! (2018年9月14日 7時) (レス) id: 4a771cb855 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - Rare fruitさん» ありがとうーもう泣いちゃう(T_T) 0もお楽しみに笑 (2018年9月12日 20時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
Rare fruit(プロフ) - びりーばーねお最高だった!!!やっぱこの話好きだわーって毎日思ってた笑エピ0楽しみにしてるよ!! (2018年9月12日 19時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - のんすけさん» ありがとー!下書きしてあるから楽々笑 (2018年9月9日 1時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カジャリア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時:2018年8月23日 19時