Believer NEO

†。°24 ページ24

文化祭当日。
衣装変えバッチリの三人。



…顔は、あんまり晴れてないけども。



「ほら三年の目玉なんだからね！イケメン三人衆頑張ってこい！」



冗談抜きで制服より全然似合ってるのになんて浮かない顔を。
そんなに表に出るのが嫌なのかな。



…いつも出まくってるくせに。



藤「Aーやっぱ俺接客嫌やってぇ…」


「接客っても最初だけじゃん、席案内するだけだし絶対慣れるから！」



そう、注文は別の二軍イケメン達がやってくれるから。



てかもうそんなこと言ってられない時間なんだけど。



ほいほいと流星の背中を押して入り口に立たせる。
宣伝はきっとバッチリやってくれたろうから、大人気間違い無し。



裏に戻るとき一瞬だけしげと目が合ったけど、逸らしてしまった。
しげも今日は頑張らないとね。



『なぁ、』


「…ん」



背中に声をかけられた。
とても優しくて温かい声。



『…午後、一緒に回ろな』



覚えてたんだ。



「…うん。頑張って」


『おう！』



笑顔が見れた。
大っきゃんスマイルだ。
…これはお客さんも寄ってくるわ。



「開けまーす！重岡くん藤井くん神山くん頑張って！」



文化祭一日目はこうして幕を開けた。

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