#133「いつもそうやって〜日向side〜」 ページ40
Aはいつもそうやって
嘘をついて
無理に笑って
俺を頼ってくれないんだよな。
俺、彼氏なのに。
〜
谷地さんからAがサッカー部に向かったときき、メンバー全員でサッカー部の部室にはいると、
いやに距離が近いAとサッカー部の先輩。
「おい！うちのマネージャーになにしてる！」
キャプテンがAを先輩から引き離す。
「いや俺は別になにも。」
しらをきるように先輩は笑う。
片手にはノート。
「ノート！返してください！」
「そんなにこのノートがほしい？俺の数学のノート。」
「は……数学？」
状況がよくわからないけど、
Aはノートにつられて部室にはいったみたいだ。
「とにかく、こういうことはやめてくれ、お互いの部の問題としてもよくないだろう。」
キャプテンが少し怒り気味にいう。
「ん、そうだね、まあ俺は別になにもしてないけど、きをつけるよ」
なにもしてない、何て嘘だ。
そんなことを思いながら先輩を睨みつけ、
俺たちは体育館へ戻っていく。
〜
「夜月、なんでひとりでサッカー部なんかへいった。」
キャプテンが腕組みしながら話す。
「……マネージャーの件をちゃんと断りたくて…そのことを話そうと思ったら…私、自分のノートを取られたと勘違いして…それで…」
Aは俯いている。
「………なんでさ、ひとりでいく必要があったの」
ボソリと俺がつぶやく。
「それは、私自身の問題だしっ…」
「だから関係ないって！？迷惑かけたくないって！？」
そういうことなの？
声を思わず荒げてしまいメンバーのみんなが気まずい顔をする。
「ちがっ…」
「違くない！！！Aはいっつもそうだよ！！メンバーのこと…みんなのこと…俺のこと全然頼ってくれない！！！」
「…」
Aの瞳が揺れる。
「落ち着け日向」
田中さんが俺を制止するが構わずつづける。
「っ…わかんねえよ！！そんなに俺信用ねえのかよ！！なんでもっと自分大事にしないんだよ！！！」
「日向！！」
菅原先輩が俺の肩を掴む。
目で言い過ぎだ、と訴えてくる。
「ご、ごめんなさ……」
Aは震え、瞳から大きな涙を落とすと体育館を逃げるように出て行く。
「Aちゃん！」
「夜月！」
そのあとを追う、谷地さんと影山が
俺の前を横切った。
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まみま - ひぃなぁたぁうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお (2017年1月5日 22時) (
レス) id: 8328bf08b1 (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - はなさん» まさかの展開です（；＿；）！これからも応援お願い致します！ (2014年9月16日 21時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
はな - まさかの展開ですね……っ！！ (2014年9月16日 1時) (レス) id: d6b73594bc (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - なっつさん» なんと恐れ大き言葉！（；＿；）ありがとうございます！これからもがんばります！ (2014年9月15日 21時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - ちょこうさぎ。さん» これからも応援してください！コメントありがとうございます（；＿；） (2014年9月15日 21時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなねお。 | 作成日時：2014年7月20日 15時
