【ハイキュー】3ハプニングだらけの愛されヒロインを守る日向。【日向翔陽】

#115「誘拐」 ページ22

仁花ちゃんと話しながらプールで流れていたとき、それは一瞬にして起こった。

ふわっと抱き上げられて、

プールから上がられて

私をお姫様抱っこしながら走ってる。

及川さん。



「ちょっとおおお！！なにしてるんですか！！！」

「ヤッタネ！お姫様誘拐成功！！」

遠くに見える仁花ちゃんのポカンとした顏。


「せっかくこんなとこで水着姿のAちゃんに会えたのに美味しくいただかないっていう選択肢はないよね？」

「美味しくいただくってなんですか！？」

連れてこられたのはプールサイドのなかでも人が全然集まっていないパラソルのした。

そこに下ろされる。

「ここならなかなか見つからないでしょ！Aちゃん独占だね！」

ニコニコ笑顔の及川さん。
イケメンなんだけど……ね。

「私みんなのところに帰ります！」

その場を離れようとするが腕を掴まれ逃げられない。

「まあ、そういわずにさ、ね？」

その場にストンと座らされ、迫られる。

「ち、近いです、やめて下さい」

「水着、すっごいかわいいね、食べちゃいたい。」

「ひっ…」

低く耳元でささやかれ、
水着の肩紐をしゅるりとほどかれる。
なにしてるんですかこのひと！

「ほら、及川さんに全部まかせて…」
「やめっ……」

バチコーーーン

及川さんの後頭部にビーチボールがクリーンヒット。

「いったぁぁい！！」

そういいながら及川さんが振り向いた先には。

強烈なオーラをだしてビーチボールをもった岩泉さんと、

黒いオーラを出した日向くん、影山くん、月島くん、山口くん。
そして震える仁花ちゃんだった。

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