#04「バスの中」 ページ5
火曜日。
放課後。
遂に来ました、練習試合の日です。
私は車酔いしやすいほうなんだけどあまりにも緊張ガチガチな日向くんが心配で一番うしろの席にしてもらいました。
田中さん、日向くん、私の順で座ってます。
「おい!日向〜ポッキーやるぞ〜!ほい、夜月ちゃんも!」
「ありがとうございます、いただきます」
田中先輩からもらったポッキーを食べながら日向くんを横目でみると。
顔面蒼白。
「ひ、日向くん、大丈夫!?」
「え…あぁちょっと昨日眠れなくっ…うっ窓、窓あけ…おええっ」
「きゃーー!!」
思わず悲鳴あげてしまいました。
田中先輩のズボンの上に盛大に吐いてしまいました、日向くん。
バスの中は騒然。
一旦路肩にバスを停めてもらい、バスを降りました。
「日向くん大丈夫…?」
背中をさすりながら水を渡すと「う…ありがとう」といって水を飲む日向くん。
まだ辛そうだなあ。
田中先輩はジャージを着替えて、
他のみんなも日向くんを心配そうにみていました。
月島くんは音楽きいてたけど……。
私はペットボトルの水でハンカチをぬらし日向くんのおでこにあてました。
「少しこれでよくなるといいけど…」
【周りの心の声:女神か…!!】
「なにからなにまでごめんね、夜月さん……」
真っ青な顔で日向くんが謝ってくる。
「大丈夫、はじめての試合だもんね。私も緊張する!」
「え、夜月さんも?」
「うん、私いままで部活とか入ってなかったからこういうのドキドキする!でも、練習試合だし、気楽にいけばいいんじゃないかな?」
「でも俺が失敗したら全部総崩れだって影山が…」
日向くんの顔がまた青くなる。
うーん。
困った……。
「大丈夫大丈夫、応援してるよ!きっと大丈夫だから!」
とにかくにこっと笑ってみたら、すこし日向くんの表情もよくなったみたい。
「本当ありがとう。夜月さん。ちょっと楽になった!」
そういうと彼はまたおひさまみたいな笑顔をくれました。
大丈夫、きっとうまくいくよ。
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ひなねお。(プロフ) - 狼少年さん» ありがとうございます!頑張りますので読んでいただけたら嬉しいです! (2014年6月11日 16時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
狼少年(プロフ) - とても面白いです!!!更新頑張って下さいね! (2014年6月11日 14時) (レス) id: 490cc78f48 (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - 木苺さん» コメントありがとうございます!更新がんばりますのでこれからも読んでいただけると嬉しいです!よろしくお願いします!! (2014年6月10日 17時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
木苺 - はじめまして!
凄く面白かったです!
更新楽しみにしています!
日向頑張れっっ!! (2014年6月10日 17時) (携帯から) (レス) id: ee263a9be4 (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - MONO さん» コメントありがとうございます!日向くん応援してくれると嬉しいです!ありがとうございます!! (2014年6月10日 8時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなねお。 | 作成日時:2014年6月2日 20時