【ハイキュー】ハプニングだらけの愛されヒロインを守る日向。【日向翔陽】

#39「停電」 ページ40

日向くんはしばらくショートしてたけど
少ししてから練習に復帰していった。


その日の夜、
みんなで食事をしているときだった。

ふっと照明が消えたのだ。

「停電か？」
菅原さんの声。

「ブレーカーが落ちたのかもな、俺ちょっとみてくる。」
と、澤村先輩。

「潔子さん無事ですか！！？？」
と田中先輩。

「へーき。Aちゃん大丈夫？」
清水先輩の声。

「はい、大丈夫です…！」

ちょうどみんなのお茶を冷蔵庫に取りにいってたから清水先輩とは離れてた。

真っ暗でなにもみえない。

「おい月島！暗闇に紛れてAに変なことすんなよ！？」
と、日向くん。

「ウルサイ。てかこんな暗闇で夜月さん探す方が困難デショ。」
と月島くん。

「A！どこらへんにいる？！大丈夫？」

「え？わかんないよそんなの…！」

とりあえず暗闇の中をうろうろする。
するとトン、と誰かにぶつかる。

「あ、スミマセン…」

「え！夜月さん！？」

あ、山口くんの声。

「山口くん！ごめんねなにもみえなくって…」
「だ、大丈夫…てか、あんまウロつくと危ないよ…！」

そういって山口くんは私の手をとる。

「なかなかつかないなー」
「てか澤村大丈夫か？」

みんなザワザワしてる。

少し不安になりかけたとき、ふわっと後ろから抱きしめられる。

「……山口くん？」

「ごめん…今なら誰にも…見られないから…」

身体が固まる。
山口くん、暗いの怖いのかな…？

「夜月さん……俺、俺さ…」

ぎゅっと抱きしめる力が強くなる。

「あの、山口くんどうしたの…？暗いの怖い…？」

「Aー！どーこーー！！」

「日向ボゲ！お前うるせえんだよ！足ふむな！！」
影山くんが怒ってる…。

「ひ、ひなたくっ」

名前を呼ぼうとしたら手で口を塞がれる。

「ごめん、俺、我慢できないや。」

「んっ…」

山口くんの手が……腰に触れ、身体をすべる。

身体がビクッとなる。
山口くんなんでいきなり…

そんなことを思ってたらパッと明かりがつく。

………。

みんなの視線はいっぺんに山口くんと私にむけられる。

口を塞がれてる私、と私の身体に触れてる山口くん。

「山口………なにしてんの？」
と、なんか怒ってる月島くん。

「……なに人の彼女に手出してんだよ…」
と超怒ってる日向くん。

「え！いや…スミマセン…！！！」

「まてこら山口ー！！！！」
逃げる山口くんを追っかける日向くん。


ああなんかもう、
いろいろありすぎて…

残りの合宿、不安です。

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