#21「好きなのは」 ページ22
「日向ってさー、夜月とつきあってんの?」
「は!?…」
クラスのヤツにいきなり聞かれて
俺は飲んでいた牛乳を思わず吹き出した。
「だってバレー部だし普通にクラスでも仲いいよな〜」
少し冷やかし気味にいわれる。
「別にっ…!つきあってるとか…そんなんじゃ…」
「じゃあお前好きなタイプどんなん?」
好きなタイプ…タイプ?
考えたことなかったな。
んーーーー。
少し考えてみたけど浮かんでこない。
「でもお前背ひくいからな、身長低い子とかすきそうだな!ちっちゃくて可愛いタイプ!」
あーたしかにそれはあるかも。
てか早くこの話おわれ。
「そ、そうだな!そんな感じだ!」
「なるほどなー、じゃあ夜月じゃダメだな!お前と身長同じくらいかそれより高いじゃん!」
クラスのやつがゲラゲラ笑う。
それを教室のドアのほうで
見てた。
Aが。
き、きいてたかな、いまの。
「なら悪いけどおれ夜月狙ってんだ!わりぃな!」
「はぁ!?んなのだめに決まって…!」
キーンコーンカーンコーン
昼休みの終わりを告げるチャイムがなった。
授業中考えたけど俺の周りに何人Aを狙ってるやついるんだ!?
大王様…あと山口も怪しいし…で、クラスのやつらだろ…?
あと…
俺?
ハッとして真っ赤になる。
いや!ないないない!てかいままで恋愛とかしたことないし!!
でも…
Aは…可愛い。
俺が守ってやらないと。
てか約束したし。
授業がやっと終わって部活にいこうとしたらAがさっきのクラスメイトに話しかけられてた。
な、なんの話してるんだ…?
「夜月、メアド教えてくんない?」
「ん、いいよー」
メアド交換…!?
必要ないだろ!!
てか狙われてるぞ!気付け!!
「あ、日向くん。部活いく?」
俺の存在に気づいてメアド交換を終えたAが近づいてくる。
「お、おう!いこ!」
荷物を持って一緒に廊下を歩く。
「……日向くんは…」
「ん?なに?」
「やっぱり身長低い子のほうが…可愛いとおもう?」
え。
やっぱりさっきの会話きいてたのかな。
「…えっ、と……」
なんていえばいいんだ…?
「えへへ、ごめんねなんでもない!いこ!」
Aは少し悲しそうに笑うとまた歩き出す。
違う。違う。
俺が好きなのは……。
(A)
だ。
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ひなねお。(プロフ) - 狼少年さん» ありがとうございます!頑張りますので読んでいただけたら嬉しいです! (2014年6月11日 16時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
狼少年(プロフ) - とても面白いです!!!更新頑張って下さいね! (2014年6月11日 14時) (レス) id: 490cc78f48 (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - 木苺さん» コメントありがとうございます!更新がんばりますのでこれからも読んでいただけると嬉しいです!よろしくお願いします!! (2014年6月10日 17時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
木苺 - はじめまして!
凄く面白かったです!
更新楽しみにしています!
日向頑張れっっ!! (2014年6月10日 17時) (携帯から) (レス) id: ee263a9be4 (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - MONO さん» コメントありがとうございます!日向くん応援してくれると嬉しいです!ありがとうございます!! (2014年6月10日 8時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなねお。 | 作成日時:2014年6月2日 20時