【ハイキュー】ハプニングだらけの愛されヒロインを守る日向。【日向翔陽】

#20「俺、頑張れ！〜山口side〜」 ページ21

合宿まであと一週間…

俺は山口忠。
いま同じ部活してるマネージャーの子に片思いしてる。

名前は夜月Aさん。

とにかく可愛いし優しいし…

メアドきくのでいっぱいいっぱいだった。俺。

もっと話したいなあと思ってたら合宿の買い出しにいく、というので、俺ついてきた！！

日向もいくって聞かなかったんだけど、影山に捕まって逃げられなかったんだよね。ラッキー！

「えっと…ドリンクの素とー、あと雑巾とか…」

夜月さんが清水先輩に渡されたメモを見ながら歩く。

ふたりっきりだ。
これは滅多にないチャンス！

「山口くんごめんね？買い出し手伝ってもらっちゃって…！」

「いや！大丈夫！女の子ひとりだと大変だと思うし！！」

なによりふたりっきりになりたかったし。
これをチャンスに一歩すすむぞ…！

学校から一番近いショッピングセンターにはいる。

平日だから人もあんまりいない。
な、なんか話さなきゃな…

「あ、あのさ！夜月さんはなんでバレー部にしたの？まえやってたとか？」

「え？ううん、バレーは全く。」

あれ、そうなんだ。

「じゃあ、なんで…」

「んーーー、内緒、かな。」

そういって夜月さんは少し顔を赤らめた。
知ってる。
こういう顔をするときは…

日向のこと、見てたりするときと、同じだ。

「…そ、そっか！」

薄々気づいてたけど、日向のことすきなのかな…

そんなことを考えながら買い出しを進めていく。

買い出しが終わる頃にはもう外は暗くなりかけてた。

「思ったよりかかっちゃったね！急いで学校戻ろう！」

夜月さんが少し早足になりながらいう。

「う、うん！」

「ごめんね荷物全部もってもらって…」

「いや！大丈夫！俺も男だし！」


そう、俺だって男だ…、

いけ！勇気をだして。

「あのさ夜月さっ…」

「おーーい！」


名前を呼ぼうとしたらチャリで走ってくる日向。

「遅いから迎えきた！」

そういって日向が笑う。

「わざわざありがとう！荷物お願いしていい？」
「うん、かご乗せろよ山口！」

「あ…うん」

そういわれてかごに荷物を乗せる。

ふたりっきり、終わってしまった…

少し落ち込んだように歩くと
ふと夜月さんが振り返って

「今日は手伝ってくれてありがとう！山口くん！」

最高の笑顔で言ってくれた。

ああ、ごめん日向。

おれやっぱりこの恋、諦めらんねーや。

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