検索窓
今日:15 hit、昨日:44 hit、合計:218,242 hit

#12「呼び方」 ページ13

「俺が!いるから!大丈夫だよ!」

そういって日向くんは私の手を握ってくれた。

暖かくて私より大きい手。

暗いのが怖かった。
閉じ込められて不安だった。
日向くんと二人きりで緊張してた。

察してくれたのかな。

嬉しい。
でも、恥ずかしい……


「あ、ありがとう…」

ちらっと日向くんの顔をみたら真っ赤だった。
つられて私の顔も赤くなる気がした。

「や、夜月さんは…さ…」

「うん?」

「大王…及川さんと、知り合いなの?」

日向くんがボソボソと聞いてきた。
そういえばあの試合が終わったあと…及川さんに頭撫でられそうになったの…

日向くん…とめてくれた。

「知り合いっていうか…試合始まる前にドリンク運んでもらって…それで知り合ったの。だからあの日が初対面」

「そ、そっか…」

沈黙。

もしかして妬いてくれてるのかな。
ま、まさかね。

「あの時さ、及川さんが夜月さんに触ろうとして…なんか…すげー嫌だった…」

「え…そ、そうなの?」

「うん…よくわかんねぇけど…。」

どうしよう。
どうしよう。
なんかすごく嬉しい…!!

「日向くん…ヤキモチやいてくれたんだ」

思わず口にしてしまう

「え!?ちがっ……!えっと……」

日向くんが必死に話題を変えようとする

「てかさ!その日向くん、って呼び方やめない?日向でいいよ!日向で!」

「えっ…う……」

呼び捨てってなんか苦手。
日向くんは日向くんだし。


「だ、だからさ、俺も…名前で呼んでいい?」

「え!?いきなりハードル高くない?」

「でも及川さんはAちゃんって呼んでた!」

あくまで及川さんと張り合うのか…

「それは構わないけど…」

恥ずかしいな。

「じゃあAってこれから呼ぶ!なんか少し仲良くなれた気分だ!」

日向くんは嬉しそうに笑った。

でも好きな人に名前呼ばれると照れるなー…

「し……」

「?」

「翔陽、くん…」


ボソっと言ってみた。よんでみた。


彼はまた真っ赤になって

恥ずかしそうに顔を背けた。

#13「雷」→←#11「ふたりきり〜日向side〜」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
195人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 日向翔陽 , 日向   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひなねお。(プロフ) - 狼少年さん» ありがとうございます!頑張りますので読んでいただけたら嬉しいです! (2014年6月11日 16時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
狼少年(プロフ) - とても面白いです!!!更新頑張って下さいね! (2014年6月11日 14時) (レス) id: 490cc78f48 (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - 木苺さん» コメントありがとうございます!更新がんばりますのでこれからも読んでいただけると嬉しいです!よろしくお願いします!! (2014年6月10日 17時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)
木苺 - はじめまして! 凄く面白かったです! 更新楽しみにしています! 日向頑張れっっ!! (2014年6月10日 17時) (携帯から) (レス) id: ee263a9be4 (このIDを非表示/違反報告)
ひなねお。(プロフ) - MONO さん» コメントありがとうございます!日向くん応援してくれると嬉しいです!ありがとうございます!! (2014年6月10日 8時) (レス) id: e8cdc29079 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひなねお。 | 作成日時:2014年6月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。