轟焦凍の片われちゃん【MHA】 (ページ1)

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手帳ページ1

雄英高校に数日程前、麗日お茶子はすこしおかしな子に出会った。

出会った、というのも生徒手帳を落としてしまったのを拾ってもらったくらいなのだが。まあその日の事を少し振り返ってみることにしよう。

その日は、暖かい日だった。
春眠暁を覚えずとはよく言ったもので二度寝についてしまったお茶子は遅刻ギリギリに学校に着いた。

あまりにもバタバタしていた為学校の廊下で生徒手帳を落としたくらいで気付くはずもなく。
そして昼休みの時間、私の生徒手帳を持ってその子はやってきた。

肩につくくらいの長さの淡い桃色の髪に水色の目をしたその子はいわゆる美少女の部類に入るのだろうか。

それくらいお茶子に可愛らしいという事を再認識させるのが充分なくらいその少年は輝いて見えた。

「麗日お茶子さん、はいる？今朝、生徒手帳拾ったんだけど…」

可愛らしい見た目にしては女の子とは似ているようでまた違う声の高さの気がした。

「うち？有難うね、えっと名前は」
「僕の名前は轟焔。1年B組だよ！」

何だかんだでみんな焔を見ている。意外にも大してみんなと関わることの少ない轟君までもが見ていた。

「一応確認したいねんけど。焔、ちゃんでいいのかな？」
「お茶子ちゃんが呼びたいならそれで良いよ！ああ、そろそろ授業だからまた次の時間にね。」