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伍拾参。 ページ10

«Aside»

「俺の嫁は3人いてな!

全員元くノ一で、出来るやつなんだよ。」


そう自慢げに嫁自慢するのは、あいかわらずキラキラの天元だった。


杏寿郎と義勇が来た次の日、姿と言動が派手な天元が何かをもって私の所へきた。

それは?と聞いても

「あとのお楽しみだ。」

としか返事はない。

そして、今の嫁自慢と至るのだった。


「お嫁さん…3人いるの…?」


「あぁ。俺がまだ地味に忍やってた頃にな。

忍の長が相性考えて、俺にピッタリで優秀な嫁をくれたのさ。」


そう、お嫁さんの話をする天元はとても嬉しそうだった。


「それで今は、花街に潜入してんだよ。

鬼がいるかもしんねぇから、内側からの潜入を頼んでんだ。」

内側からの潜入…?

という事は、その花街?ってところの使用人をしているということか。

…花街ってなんだろう…。

花を売る街?

そんな優しそうなところに鬼っているのか?

あ、人間に装って優しいふりするとか!


そんなことを思っていると、天元が

「…お前、花街ってわかってねぇだろ…。」




…ばれた。



「はぁ…。これだからお子様はよぉ。」


「お、お子様って…!天元より年上だよ!」

「でも、花街すらしらねぇのはお子様だぜ?」


うっ…。

今の時代…そうなのか…?


「は、花を売るところじゃないの…?」

そう伝えると、天元が吹いた。


「あ、あながち…まちがっちゃ…いねぇっが…」

そう笑いながら馬鹿にするように言う。

その態度にすこし苛立ちを覚える。


「じゃ、じゃあなにさ…!」


「ん…?知りてぇか?」

私は強く頷いた。

天元がいう常識を知らないのが恥ずかしくなり、この時の私は意地を張っていたと思う。




「ふ〜ん。」

そう言って、天元は私に覆いかぶさってきた。

「……?何これ。」


天元の髪が、私の顔にかかってこそばゆい。

そして私の耳元に顔を近づけ


「花街って所はな…男共が女と助平する所だ。」

そう言いながら私の腹辺りを撫でた。


「……!?」

その言動の意味の理解するのは早かった。

熱が一気に顔に溜まり、今金魚のような顔をしているに違いない。

恥ずかしさを覚え、天元の顔が見れない。

そして天元は、手を私の顔の横に置き



「ほら、お子様じゃねぇか!」

そう言って、上半身を上げた。


「……。」

私は倒されたままの体制でうごけず、

金魚のような顔をしながら、天元を睨みつけておいた。


それに気づいた天元の笑い声が、夜空に響いた。

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名無し - 気楽に過ごしてください、余裕があれば少しずつ更新してみてください。応援しています❗ 自分の人生なので好きなようにして過ごしてください。 (4月6日 18時) (レス) @page14 id: d6383622b5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 初めまして。このような素晴らしい作品に出会えて嬉しい思いです。私自身「自律神経失調症」を患っていますので、作者さんの気持ちものすごくわかります。まずは、お体を第一に考えてゆっくり心と体に余裕ができたら更新していただければと思います。応援しています。 (2021年6月28日 3時) (レス) id: b117ec33e9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - はじめまして!お話に引き込まれてしまいました!ご病気ということで心配です。どうかご自愛くださいませ。 (2021年5月14日 0時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
蟻之助(プロフ) - おまめまめまめさん» そのため、一時的に【2】の方のみパスワードを外させていただきます。そこにパスワードにした理由等を記載させて頂きますので読んで頂けると幸いです。いきなりの出来事で困惑されましたよね。皆様の気持ちを考えられず誠に申し訳ございませんでした。 (2020年8月31日 18時) (レス) id: 9d2271a3b7 (このIDを非表示/違反報告)
蟻之助(プロフ) - おまめまめまめさん» おまめまめまめ様、初めまして。ご連絡頂きまして誠にありがとうございます。また小説の方も読んでいただきとても嬉しい限りです。さて、早速ではございますがご説明の方をさせて頂こうかと思いますが、ここは他作品な上説明が長くなってしまいます。 (2020年8月31日 18時) (レス) id: 9d2271a3b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蟻之助 | 作成日時:2020年1月1日 20時

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